無題
2014/09/01 (月)



   ✦血管壁を強くし血液を浄化するルチン→ルチンは薬草などとして用いられていたミカン科のヘンルーダから発見された柑橘フラボノイドの一種ですが、ミカン科の植物に

   限らずマメ科のエンジュやタデ科のソバなどからも見出されています。ルチンは毛細血管を強化して内出血を防ぐ働きがある。昔からソバを食べていると脳溢血になりにくい

   といわれているが、ルチンはソバの最も特徴的な機能性成分(抗酸化物質)として知られています。人体に対しては、血管収縮作用、毛細血管の透過抑制作用、

   毛細血管壁を強くする効果があり、脳出血などの予防に効果があるとされている。最近では、血圧や血糖値の降下作用、膵臓機能の活性化作用なども報告されている。

   また、抗酸化能があるので、活性酸素を除去し血液を浄化する作用を持ちます。さらに、ヒスタミンの遊離を抑える抗アレルギー作用があるとも言われています。

   ルチンはビタミンCの吸収を助け、酸化から守り、細菌の侵入を防ぎます。 血圧降下作用があることから心臓病や動脈硬化、高血圧など生活習慣病の予防に役立ちます。

   また血管を強化し、血行を良くする働きもあるので冷え症や肩こりなどにも効能があると言われている。 ルチンは目の網膜や水晶体に含まれるため「目のビタミン」とも

   呼ばれ、強い抗酸化活性があり、紫外線による活性酸素のダメージから目を守り、網膜の中央の黄斑部という物を見る時の中心になる部分に多く存在します。

   加齢などでルチンが減ってくると、抗酸化活性が弱まり活性酸素が増えて細胞の変性などが起き、視力が衰えます。ルチンを摂ることにより黄斑変性症や白内障を予防

   する効果が期待されます。ルチンを多く含む食品には、ソバ、ホウレン草、ブロッコリー、芽キャベツ、レタス、グリーンピース、キウイフルーツ、マリーゴールドなどがある。

   ルチンの効用を整理すると次のようになります。

   ✧毛細血管の強化:毛細血管の膜に厚みと弾力性を持たせる。

   ✧血圧降下作用:血圧は、昇圧物質として知られるアンジオテンシン(血圧上昇)、ブラジキニン(血圧下降)のバランスによって保たれているが、このバランスが崩れると

   血圧が下がったり上がったりする。ルチンはこの血圧上昇物質の働きを弱め、心臓病・脳血管障害を予防する。

   ✧膵臓機能の活性化:血糖値の調整を行う膵臓に障害をもたらす物質の働きを弱め、インシュリンの分泌を促す。糖尿病の予防と抑制。

   ✧記憶細胞の保護・活性化:蕎麦に含まれるソバポリフェノールは、多くの有効成分を含み、最近の研究で、特に、脳の記憶細胞に有効と分かってきた。ソバポリフェノールは

   脳の細胞脂質が酸化され、細胞が死んでしまうのを防ぎます。

   医療分野では、ルチンは血管補強材、毛細血管止血材、として用いられ高血圧、脳血管障害、血圧異常高進、狭心症、心悸高進、動脈硬化症、糖尿病の治療に

   役立てられています。また、心臓の大血管の内膜の厚みを抑える効果があることも証明されている。

   ✦血液の循環を正常にする硫酸マグネシウム→ これは医薬品として便秘、低マグネシム血症、子癇しかん ,子宮運動抑制薬として使われている。体を温める温浴効果が

   あるので入浴剤の有効成分として炭酸水素ナトリウムと共に使われている。さてマグネシウムが不足すると健康上、高血圧、心疾患、動脈硬化、不整脈、脳梗塞、糖尿病、

   嘔吐、脱力、めまい、抑うつ、など、100項目以上の様々な障害が出ます。マグネシウム摂取による症状改善例としては、高血圧、高脂血症、糖尿病、痛風、癌、リウマチ、

   アトピー性皮膚炎、尿路結石、2日酔い、肩こり、便秘、更年期障害、不眠、歯周病、口内炎、水虫、脱毛、ダイエット、美肌効果、等々があります。マグネシウムが

   生体内酵素の円滑な働きを保つ重要な元素であり、エネルギーの産生を助け、血液の循環を正常にすることを考えると、これの欠乏による様々の症状が広範位にわたる  

   ことも不思議ではありません。マグネシウムは海草、魚介類、豆、穀類などに多く、和食系の食事なら十分にマグネシウムはとれるはずなのですが、近年の食生活の乱れ

   (朝食抜き、加工食品、ファーストフードの増加など)でマグネシウムが不足する傾向にあるようです。マグネシウムは、心臓血管系に深く関与しており、これが血管壁に

   入り込むと、カルシウムによる血管の狭窄作用を予防し、血管を拡張するように作用するのです。またマグネシウムは、カルシウムと異なり、骨での貯蔵がないので、

   摂取不足になると、骨中のカルシウムを利用するため、より一層、心臓血管系に悪影響をもたらし、不整脈などの誘因となります。ミネラルの中でもカルシウムと関係が

   深く、カルシウムの働きや吸収を助ける重要な役目をしているのです。体内のカルシウムとマグネシウムの理想的な比率としている二対一で摂取することが大切です。

   特に心臓などの循環器と関係が深く、不整脈、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの心臓疾患を予防してくれるのです。またマグネシウムはカルシウム同様、神経の高ぶりを

   抑え、安定した精神状況を保ちます。逆に、ストレスはマグネシウム不足を引き起こすので、ストレスが多いと感じる人は、意識して摂取するようにしましょう。

   マグネシウムは、カルシウム、ビタミンC、ナトリウム、カリウム、リンの代謝に必要であるとともに、神経・筋肉が効果的に機能することに不可欠なミネラルです。

   またビタミンB1、B2、B6が 必要とする酵素の構成要素であるため、マグネシウムの不足はビタミン群の充分な働きを損ないます。

 
のびのび農園・・・健康薬菜倶楽部
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