2004/10/13 (水)
台風23号が発生しているそうな。これが上陸すると本年10個めとなる。先日の台風は幸いにして被害はなかったものの、いまわたしの周囲は台風の残務処理とこれに関するいろんなこと(新聞発表の前なのでとりあえずヒミツ)でずーっとバタバタ状態。うーんタフな公務員たちだわ。
こういうのをみるにつけ、虐待を見逃してしまった児童相談所の不備を責めるのは酷だなぁと思う。
わたしたちはひとりだけれど、行政にとって私たちは何千分の一に過ぎない。第三者が「生命の問題を何と心得る」というのは本当に簡単。 2人の幼い兄弟が暴走族の弟分に殺された事件でも、祖母や別れた母親さえ何もできなかった。近隣も、地域も、子どもたちのことがわからなかった。「だから行政機関」なのかもしれない。でも、やはり子を産み育てる者の自覚が問われる。
行政機関職員はスーパーマンじゃない。私たちと同じ人間が社会を調整しているに過ぎない。
しかし、ほんとうに殺すくらいなら捨ててくれと思う。そして愛情深い、ゆとりある大人が彼らを育てることはできないものかしらん。
今朝、読み終わった『草原の椅子』(宮本輝)はそうした物語だった。ほんにこの社会のやるかたない憤懣をぶつけまくってるおやじの主張のような小説。でも、世のおやじのあらまほしき姿が描かれておりました。
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