2015/03/02 (月)
日曜日に何本か録画したが時間も無いので少し覗き見した
「小さいおうち」の出だしを見てアレッ!自分のお袋に似ている 雪の深い地方から口減らしのために東京に出て女中をしていた そこにはお坊ちゃんが一人いてそれのお世話をしていた話はお袋とそっくり (これ以降は見ていない) 昭和10年代半ばの頃だが自分のお袋は戦争が酷くなる前に実家に戻った 親父との結婚話で戻ったらしいが本当のところは下の妹との縁談だったらしい 妹(自分たちの叔母)は直ぐに嫁いだが相手は出征し還らぬ人となった 姉妹間の取り違いが無かったら自分たちはこの世にいなかったかも・・
次の映画「故郷」は昭和41、2年頃を背景にしたもので倍賞千恵子が出ている 瀬戸内の小さな島で海を埋め立てる石を船で運んで生活する夫婦 これで沈まないのと言う程石を積んでしかも石を降ろすのは船を傾ける 初めて知った作業風景なのでこんな事もしていたのかとビックリした
映画の主人公にとって大好きな海の生活も大型化が進む中では古くて規模が小さい 高度成長のシンボルとも言える造船所で新しい生活を始める為に故郷を後にした 昭和40年代前半は団塊の世代が金の卵と呼ばれ高度成長社会の担い手となった 世間を何も知らない自分たちはこんなものかと思いながら新らしい時代に入った 何年かの年の開きで考え方は大きく違うと感ずる事は多い
昼前に電話が入り『Tさんが亡くなったらしいよ』『ウソー!』 Tさんは大工さんで昨年末に自宅を直して貰ったばかり 慌てて当家へ行ったら既にお棺に入れられ安置されていた 一昨日そろそろ作業が終わると言う時間に3m位の所から落下したらしい コンクリートの地面に後頭部から落ちたのであっけなく逝ったとか
同じ地区なので以前から知っていたがここ数年は親しくお付き合いしていた 本人は悪かった心臓や腰が落ち着いてきたので仕事が元に戻ったと喜んでいたのに・・ 数日前、犬を連れて散歩している姿を見たのが最後になった
味噌作りの片付中に隣のKawaさんが鍬の柄が折れたので直して欲しいと言って来た 直ぐには出来ないので農園備え付けの鍬を貸してあげた Kawaさんは87歳だが今でも車を運転し自分で作った煮魚等を売っている 息子から商売は止めろと言われるがガソリン代を稼ぐために仕方が無いと言う 運転免許期限は後1年有るらしいが次回の更新は厳しいだろう 車が使えなくなるとバスが無いので出歩けなくなる
行商の他は葬式に出ることが多いとの事 細々と稼いだお金の大部分はお悔やみに使っているようだ 医者要らずのKawaさんは最後まで残る人かも知れぬ だが今迄のお悔やみで支出したお金は殆ど戻って来ないだろう 今のところは現金を渡す訳にも行かないので機械で畑を耕してあげた
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