親戚の物置片付は今日までのつもり　
溜まりに溜まった要らなそうな物の中にへんな棒が有った　
棒の一端に金物が見えたので柄の付いた何かの道具かと思った　
木の部分は幾らか曲がっているので変な道具だなとよくよく見たら刀だった　

曲がった棒は鞘で、金物と思ったのは柄の無くなった刀の握り部分だ　
どうせ錆びついているのだろうと思ったらあっさり抜けた　
ショウケース内の展示品は見たことがあるが刀の実物を手にするのは初体験　

刀身は思ったより細くかなり軽い　
全体に黒錆がかかり刃こぼれも見える　
どうせなまくらだろうと思ったが錆の中に文字らしきものが見える　

大爺に聞いたら刀は十数本有ったらしい　
それを終戦で米軍が来ると言うので木箱に入れて土の中に埋めたそうだ　
この１本はその時の片割れなのかは判らない　

今日の片付の最後は劣化した鉄製簡易トイレの撤去　
これを軽トラで運び出せる大きさにバラした　
こいつをスクラップ屋に持って行けば数千円になりそうだ　
これに比べれば鉄筋棒より軽い刀１本は目方にも出ない