一口(いもあらいと読む)
2012/11/06 (火)

ame.gif 『一口』と書いて「いもあらい」と読む京都の地名が在るらしい 
東京にも『一口坂』が在るとの事だがこれは京都からのつながりだそうな 
何故『一口』が「芋洗い」なのかだが良く判らないらしい 
自分は「一口で食べるような小さな里芋は『芋洗い』でしか綺麗に出来ないから」と思う 

小さな里芋を丸い缶に入れ、中に板を突っ込んで板の角を両手で持ちながらグリグリと洗った 
何回か水を替えながら約1時間洗ったがこれでも綺麗に皮が剥がれない 
芋の子を洗いながら次のようなことも考えた 

小さな里芋は手間が掛かるので市場に出せない 
食べようとすれば産地の近くか自家栽培品に限られるだろう 
芋を洗うにはある程度の量が必要になる 
大きな芋は包丁で皮をむけば済むのでゴリゴリする必要はない 
となれば『芋の子を洗う』のは普段の作業ではないのでは・・ 
見たことも無いのに『芋の子を洗う』とは良く言ったものだ 

故郷では里芋を『芋洗い籠』に入れて川で洗っていた 
橋の上から紐を付けた籠をぶら提げると羽根の付いた籠は川の流れでグルグル回る 
籠の中に入れられた里芋はいつしか皮が取れて綺麗になる 
時には蓋が外れ芋が飛び出たり、芋洗い籠ごと流される等のトラブルも・・ 

グリグリと芋洗いしても綺麗に成らず最後は包丁で皮を剥いだ 
芋は沢山有るので次は泥落とし程度のさっと洗いにし衣かつぎにしよう 
『衣かつぎ』も味わい深い言葉だが里芋の歴史も感ずる 

 
もうじいのぐうたら農業
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