2005/02/03 (木)
台所で豚ロース肉を叩いているところに爺や帰宅。 カーポートから大声が聞こえてくる。「肉を叩いているんかー?今晩は豚カツかい?」 チェッ!当てられてしまって面白くない。 豚カツなんてスーパーのお惣菜売り場で安く買えるんだけど,手作りするのがなんてったってウマウマなのよー。料理は皿の中のものだけじゃない。揚げたり茹でたりする香りが,その場に充満しておいしくなるんじゃー。
「2月4日から年が新しくなるんじゃー。明日からは春なのだ」と,そのいわれを得々と説明する爺や。 「節分には巻き寿司を恵方に向かって丸かぶりするとよい,というがその恵方とは・・・」
くどくど説明してくれたが頭の中には何も残っていない。
それに今年から節分に巻き寿司はヤメたのだ。豆,のみ。 正月に雑煮。ひな祭りに散らし寿司。端午の節句に柏餅。ここまではよい。しかしバレンタインにチョコだの,節分に巻き寿司だの・・・は遠慮したい。自分の幼少の頃から慣れ親しんできたものではないから。
爺やの食事を用意して二男のグループホームに向かう。励まして,三男を爺やの家に連れて帰る。目の回るような忙しさ。
妹から電話。その長男が有名私立高校に合格したとウルウルしてる。よかったね。爺や「勉強しかさせないような,勉強でがんじがらめになるような高校に合格したといって喜んでいるようでは先が見えとる。わしはおめでとうとは言わんぞ。」 うちのバカ息子も志望校に合格すれば,その中では勉強で這いずり回ってつらい思いをすることになるんだぞー。実力以上の高校だから。 「それは構わんのじゃ。入りさえすればあとは何とかなるもんじゃ。勉強できんで這いずり回っても,あの学校はよい学校なんじゃー!」 爺やは吠える。うちの息子には「バカはバカなりに勉強しろ」と。 しかし,妹の子どもには「勉強ばかりしててはろくな人間に育たん」と。 うーーーむ。過去の私の教育方針は爺やにはたまらんものだったということか?
新聞の切り抜き・受験生のための学習のまとめ(理科編)を食事中のバカ息子にプレゼントする爺。 あ〜あ〜 そんなことすると嫌われちまうぜ。ご飯くらいおいしく食べたいだろうに・・。 と? 「爺ちゃん,答えの欄を見ててよ。・・・もぐもぐ・・・・問題1の答えは(ウ)・・・合ってるか間違ってるかちゃんと答えて!・・・・もぐもぐ・・・・」
ご飯食べながら解答するバカ息子。 我が子と,我が親,バカなりに受験体勢であるらしい。やり取りを聞きながら一番風呂に入る自分。節分の夜。
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