天井パネル取り付け
2004/12/29 (水)

kumori.gif 冷たい雨の降る午前中は部屋の中でぬくぬく過ごし,午後から爺やの家へ。東京は積雪してるらしい。そうだろーな,香川でこれだけ冷え込んでるんだもんな。

仕事納めを終えると家族全員が3食とも家庭で食べるようになるので,この時期は毎年,台所の隅で大鍋が控えるようになる。鍋の中には出し昆布と煮干。いつもいい香りを放っている。これがあるから億劫がらず3食とも豆に手作りできるスグレモノなんじゃ。松の内が明けるまで,大鍋のだし汁はきらさない。

一流料亭の味と銘打って,だし汁がペットボトルで市販されている。たしかに美味しかったけど,毎日大量に使うとなるとお金がかかる。そのこと考えると自分で作るこのだし汁は重宝。惜しげなく使えて,ふわっと立ち上る湯気の温かいこと!
味噌汁も煮物も,うどんも,茶碗蒸しも,おせち料理も,お雑煮も,よいだし汁をふんだんに使うと美味しくできる。

29日は二重に苦がつくといって正月準備はほとんどしない。仏壇まわりのそうじも,正月飾りも,餅つきも,お節料理作りも,この日ははずす。年末最終の可燃ごみ収集日は数日前だった。あらかたゴミは捨てたものの,それでもお歳暮のラッピング等,たくさんゴミが出る。なんとかならんかねー。捨てても捨ててもゴミが出る。昔はこれほどではなかった。それにお風呂の焚きぐちで紙ゴミは燃やしていた。・・・・ゴミ処分にあくせくして人生使い果たしてしまいそうな気がして,突如怒りだしたくなる。


夜,仕事帰りの従兄が資材を調達してやってくる。作業するのを見つめる爺やと私。「時間かかるから,そんなとこでぼーっと見てないで,自分のこと,何でもやってきたら?」そう言われたが,手元が鮮やかなので,ついつい見とれる爺やと私。
「プロの仕事だのぅー。丁寧な仕事振りじゃわい。」「おぅおぅ,そんな道具もあるのかえ?さっきのノミとは役目が別なんじゃのぅー?」「兄貴の仕事ぶりを見ていた昔を思い出したわい。甥っ子がりっぱな大工になって,わしもうれしいゾ」・・・・次から次に話しかけて仕事のジャマする爺や。

大工仕事も昔とは違うことを聞かされる。従兄が言うには昔は「腕」で仕事をしたものだったが,現在では仕事は「道具」がするらしい。大工だった叔父が家を建てていた頃は,口の中にポイッと釘をたくさん放り込んで,ひとつづつ金槌で打ち込んでいた。今はピストルみたいな道具にホッチキスの針のような釘を入れて早業でパネルをとめている。

ぎょひぇー,こりゃ,いったい・・・・と絶句した従兄。
「ミイラのネズミが2体ある」と私に差し出す。思わず「とーさん,出番よ」と爺やを前に押し出す。んなもの,見たくねえったら。
突然騒がしくなった台所にバカ息子駆けつける。
「ミイラのネズミ?見たい」おえっ。ゴミ袋にしまいこんだのを開封してしげしげと観察。「リスみたいでかわいいね。」
「リス」に反応して二男,またまた駆けつける。
バカ息子の観察後,袋にしまいこんだのを再び開封して観察してる・・・お〜やだやだ!

しかし,日頃,目にすることのない仕事をそばで見ているのは楽しいものだ。特に生産的な仕事はいい。目に見えて状態が変わっていくのをワクワクしながら見る。
この従兄,幼い頃は隣り合った家に住んでいて兄弟同然に育った。大人に黙って川遊びして,流されて,叱られたのも二人一緒だった。幼稚園のころ,二人だけでディズニーの映画を見に行ったこともある。
お風呂もご飯もお昼寝もいつも一緒だったんだなー。

それがいつしか疎遠になって,気がつけば二人とも,どこから見ても押しも押されもせぬオッサン&オバハン。
歳月は誰の上にも等しく経過していくのだけが救いに思える40代。

晩ご飯 
サーロインステーキ 大根葉のじゃこ炒め エビとニンジン,サツマイモ,ほうれん草のかき揚げ 

 
michiの家庭菜園作業メモ
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