冬季管理(3)・整枝、剪定
2011/12/22 (木)

hare.gif 湯に入て我身となるや年の暮 一茶
行年や覚一つと書附木
    耕さぬ罪もいくばく年の暮

★[農作業日誌]

果樹・庭仕事

 冬至、一陽来復ともいう。陰が極まって陽が帰ってくること、境から運が向いてくる転換の日。  地球はまた
日一日と、新しい春に向かいはじめ陽ざしは長くなる。 木々の冬季管理として来年の春まで整枝、剪定など
晴れた日の仕事がある。

 1)果樹:農業の衰退で広範囲で病害虫の密度が増している。とくに今年多く発生したものとして、
 (1)すす点病、すす斑病(りんご):果実や梢に病斑の形態で越冬。感染時期は5月下旬から9月と長期間、
   特に梅雨期の感染が著しい。病原菌は密植で無通風、多湿好む。防除には果実に薬液を十分かける。
 (2)黒星病(梅):病原菌は菌糸の形で、枝の病斑中で越冬。4月頃より病斑上に形成された胞子が雨水に
   より葉、果実に伝播する。防除は伝染源の被害枝を剪定時除去、的確な石灰硫黄合剤など薬剤散布。  
 2)庭仕事:コナラ、くるみの木を伐採。くるみはアメリカシロヒトリで栽培不可、コナラは椎茸栽培の原木用。

☆blog
 
 
 3・11大震災、当時の海外メディアでは「落ち着いた日本人」として紹介されていたが悪夢のような出来事、
 自然の非情、無常に人々は心を失っていただろう事は想像できる。震災当時の「感覚」は日常に薄れて
 「月日重なり、年経にし後は、ことばにかけて言ひ出づる人だになし]となって往くのだろうか。

 暮れも迫った日曜日、 NHKスペシャル「原発メルトダウン」が放映された。 事故発生時の「フラスコ内部の
 シュミレーション解析
」とスクープ取材で構成されたものである。  事故発生当時のスポークス・ドキュメント
 のはっきりしない情報よりむしろこの番組のほうが"真実感”があった。NHKが作成した東電社員が放射能
 漏れの中で対応する再現映像をみて原発にはGEの社員や専門家が常駐していないのかと不思議に思う。
 そして、あの”水素爆発”は初期対応で防げたかもしれないと残念な気持ちになった。
 原発の事故があってどこかの電力会社が防潮堤を何百億も掛けて高くするというニュースがある。防潮堤
 ではテロの爆撃などあらゆる危険をふせげない。フラスコの設計を見直し、人を含めたシンプルな「絶対的
 安全
」確保のシステム作りと設備強化に費用をかけるほうがいいのではと思う。

 今、全国の原子力発電所は住民感情もあって再開できないでいる。原子核の性質から停止していても完全
 に撤去しないかぎり「安全」ではない。ストレステストはシュミレーション。稼働中でも出来る。いま必要とする
 のは、「原発の将来」について、はっきりとした「方針と実行計画」をつくり「安心」を示すことだと思う。
 また、続いている電力不足は、ムダな発電所増設のコスト増も生じる。   この事態に少しでも役立ちたいと
 節電に国民皆が協力している。(動機は今の政治は財政再建・消費税のことで所得政策をたてる余裕がなく
 家計向上も期待がもてない状況で、少しでも家計コストを下げたいと思っている事もあるが)

 電力会社は国民の生活に直結して重要な使命を負っており責任が重く、原発事故は考えさせる事が多い。
 この事故を機会に、料金設定の原価方式を変え、経営を見直して フランス料金並に下げる位の気概を示し、
 名誉挽回の再出発をしてほしい。サービス、停電時に備えた配電網、火力発電所のCO2処理技術など日本
 の電力会社には世界に誇れるものもある。早く正常の姿に立ち戻ってもらいたい。



写真:2011世界と日本のお天気解説(12/22付信濃毎日新聞 切り抜き)

  <今日の俳句> やれ雀もうすぐ来るぞお正月

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limelight2011家庭菜園作業メモ
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