玉ネギの定植
2011/11/08 (火)

hare.gif 冷々と袖に入る日や秋の山  一茶
今日からは日本の雁ぞ楽に寝よ
    雁ごや\/おれが噂を致す哉

★[農作業日誌]

 やさい畑
 立冬、冬が始まる。今年の気温は平年より高く、冬を感じない。   蛙がまだ冬眠もせず、畑をうろうろと
 秋の蝶とあそんでいる。 異常気象であれば野菜達もどの様に越冬したら良いかと判断に迷うことだろう。
 1)玉ネギの定植
 (1)8日から11日にかけて植え付けの予定で実施している。苗はやや小さめ、他は「良」である。(写真)
 (2)作業確認:10/08日記:年間栽培要領のABステージ(植え付け)
 2)白菜でモザイク病発症
 (1)アブラムシの発生を軽視していたため10月時点では外見上順調な生育にみえたが、11月になってから
   だいこんと同様にモザイク病、えそモザイク病の症状が現れ、病勢が急激で半数以上が被害に遭った。
 (2)病徴:写真。詳細は長野県農作物病害虫図鑑 (信越放送株式会社発行 蔵書)参照。 
 (3)モザイク病の発病条件・特性:病原のウイルスによって感染するが、アブラムシによって非永続的に
   伝搬される。ウイルスは発病株や多年生のアブラナ科植物の根などに残って越冬する。比較的高温、
   乾燥ではアブラムシが多く発生するので、発病も多くなる。各種の野菜が発病すると伝染も多くなる。
 (4)防除:図鑑より@耐病性品種の栽培A早蒔きは発生が多いので遅い播種B伝染源植物の除去C発生
   株は早目に除去、寒冷紗で苗を被覆してアブラムシの防虫D薬剤散布などによるアブラムシの早期防除
 (5)今回被害の考察と来年への対応:今年の白菜作付けは秋収穫用(08/28播種)と冬収穫用(09/09播種)の
   2回、それぞれ品種(種)を変えて実施した。モザイク病は秋収穫用で発症、冬収穫用は順調に生育中。
   寒冷紗によるアブラムシの防虫を行ったが効果なくむしろアブラムシ繁殖とウイルス感染を助長した
   感がある。アブラムシは気象による影響が大で夏の終わりから秋にかけて野菜全般に多く発生、常に
   生態を知って観察し早期発見と早期防除
が重要である。モザイクウイルスにたいしては、作付け場所
   計画や土壌改良で対応のほか、播種時期調整や品種変更してみる(当地で多く栽培している種を参考)。
 3)薬剤散布(11/01実施)
 (1)DDVP乳剤 (75%)1000倍:白菜他野菜のアブラムシ防除。
 (2)ジマンダイセン水和剤600倍:いちご(定植後)、玉ネギ(苗床)の病害に予防的散布。

  <今日の俳句>山越えて越後より来るしぐれ哉
            捨て置かれ寒そうな柿しぐれ哉
             一人だけのそりと作業冬田かな

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limelight2011家庭菜園作業メモ
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