2011/08/08 (月)
いくばくの草ほこりや百合の花 一茶 寝る午はゆりの心にかなふべし
東北では震災にも負けず、この夏多くの夏祭りが開催されている。東北人の心意気が感じられる。最近の 町興しとやらがあまり盛り上がらない多くの地区では、逆に励まされそうで東北の大切にしている伝統や 風土がうらやましいくらいではと思う。復興も千年後の歴史にも誇れるよう立派にやり遂げると期待する。
原発事故:事故についてはいずれ総括されると思うが、事故発生当時のドキュメント報道や、放射能拡散 の報道からあらためて原子力における問題点を知ることとなった。しかし原子力の発電プラント設計思想 ・原子力運用の責任と権限など問題点の核心部分はわからないことが多い。”安全の問題”にどのような 欠陥があったのだろうか?
脱原発ついて:最近マスコミによる世論調査なるものが度々行われ、時の政策を動かすこともある。政治 がポピュリズムに陥っている感がある。問題が発生すると直ぐに委員会を設置したり、機関の組織を改変 する。民主主義のように見えるが世論対策のようでもある。大変な費用だ。そして結果は整合性のない、 法律や制度がつくられ、家庭にまで影響を及ぼし将来が見えない社会をつくる。又ポピュリズムに陥った 政治家がポピュリズムによって退陣と政治も安定しない。 今回の原発事故があって、ドイツでは脱原発を決めたがフランスでは原子力を強力に推進している。放射 能は地球規模で拡散するから、ドイツの安全の問題は解決されない。おかしな話だ。数十年も前から放射 能の少ない次世代原子力といわれている核融合やMHD発電の実用化はどうなっているだろうか、 フランス で実験発電所が試運転されるというニュースが最近あったけれどその後どうなっているだろうか。 原子力推進を国の方針としている国は多い。また研究者も多い。世界は次世代の原子力開発のために協力 すべきだ。宇宙開発では不可能と思われたことが可能になっている。 原子力も”安全の問題”を第一に もっと研究・開発をすすめるべきだ。ケネディがやったアポロ計画のように夢を与えてほしい。 脱原発ついてはあまりヒステリックにならず、その可能性や問題点をもっと掘り下げる必要がある。
地球温暖化と人類の未来:気温が1℃/100年の割合で上昇しているという。大変なエネルギー量だ。これは 人間だけでなく地球全体に対して、気象や社会現象などさまざまに対して、影響をおよぼす。人間が未来 に生き延びるには、地球脱出か遺伝子による人体改造というSFのような事がおきる。 今から考えておいて も不思議ではない。 原発事故で電力不足が生じている。国をあげて目標値を決めての節電である。節電というより統制に近い。 ”節電はムダをなくす事”でずっと続けなければならないが統制は国がおかしくならないうちに早く最善の 方法で解消すべきとおもう。 電気エネルギーは人類が作りだした。今では現代生活において血液のような存在。 必要とするところに 必要なだけ、心配のないよう、供給するのが国をあげての目標であるはず。地球温暖化が進み環境悪化が 起きたとき電気エネルギーで対応という場面が必ずある。だから全てのひとが安く利用できるエネルギーの 政策は重要である。戦後の復興の時期、貧しさの中で、明るい灯がともった時の喜びは永遠のものである。
|
<今日の俳句>白百合やつかれの色が現れて
-
|