2005/09/20 (火)
去年、大根が病気になった。芯が腐って真っ黒くなってしまう病気だ。 原因は何かわからなかったので、検索していると 千葉大学園芸学部 相談のページを見つけた。
早速質問してみると、丁寧に回答を頂いた。一部を抜粋してみる。
回 答
昨年大きな被害が出たようで心配ですね。添付の画像と石灰窒素を施 用した圃場では発生が見られなかったことから,「ダイコン黒腐病」に 罹病したものと思われます。おそらくダイコン或いはアブラナ科のキャ ベツ等を連作されたのではないでしょうか?この病気は以下のような特 徴があります。
黒腐病 [病原] ・分類 細菌(バクテリア) ・学名 キサントモナス キャンペストリス Xanthomonas campestris pv. campestris Dowson 1939 ・英名 Black rot
[病徴] ・葉と根に発生します。葉では,初期は葉縁が黄変し,ついで葉脈が黒 変し,その後特別の病斑をつくらないで葉全体が黒変します。 ・根は,初期には,外観的な異常はみられませんが,被害株では健全な ものに比べて少しアメ色に変色していることがあります。切断すると, 導管の部分が黒変しているのが観察されます。 ・被害が激しくなると,根の黒変部の腐敗が進行し,最終的には中心柱 が消えて空洞になります。 ・まれに病勢が途中で停止し,立ち直って,根冠から葉を生じ,葉が空 洞内に伸びる奇形を呈することがあるそうです。
なるほど、確かにその畑ではアブラナ科をよく作っている。 連作すると病気が発生するという見本みたいなものだということがわかった。
その畝は、今年石灰チッソを撒いて3週間ほどあけて種まきをしたので今年は一応大丈夫かなあ。
対策としては
石灰チッソ+太陽熱消毒 薬品による消毒 数年、マメ科などを植えてアブラナ科の連作を避ける
などがあるそうだ。
来年は石灰チッソを撒いてさらに黒マルチをして太陽熱消毒をやってみよう。
それにしても丁寧な対応に感激した。また何かわからないことがあったら質問してみよう。
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(1) ダイコン黒腐病に罹患した大根!
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