菊レポート「他植物の病原菌と症状との因果」訂正版
2013/01/02 (水)

harenotikumori.gif 参考著書「カラー版 植物病原アトラス ソフトサイエンス社」
    
 例1 うどんこ病 Golovinomyces cichoracearum Geljuta
 …うどんこ病は幾つかの種類があって上記は菊に発生する種類です。他に感染発病する植物は「キク科、ナス科植物、ホオズキやタバコ」も同じ病原菌。

 例2 半身萎凋病 Verticillium dahliae Klebahn
 …感染発症する植物は「トマト、ナス、ジャガイモ、オクラ、バラ半身萎凋病 ダイコン黒点病 ホウレンソウ萎凋病」

 例3 えそ病 Tomato spotted wilt virus(TSWV)
 これはウイルスなので感染する植物を観察する必要がある 感染発病する植物は「ダリア輪紋病 トマト・ピーマン黄化えそ病」
 簡易な検査方法は「ペチュニア」に罹病体の樹液を塗ってしばらく放置。感染されていれば「茶褐色の輪状斑」が現れる。

 と同じ病原菌でも植物体で病名や症状が変わることがある。
 菊だけを防疫しても他植物からまた感染してはまったく意味が無い、病害はすべての植物に罹るため因果関係も調べる必要性があります。
 
 1/3 レポートで訂正事項があります。
 「…と同じ病原菌でも植物体で病名や症状が変わることがある。」と表記をしましたが、『「菌群」と呼ばれる集まりで1つの病気(病名)であって、その群の中から特定の植物の感染発病をするものもある』を一緒に考えてください。
 例として「黒さび病と白さび病」でどちらもPucciniaの括りです。半身萎凋病は感染する植物すべて同じ菌です。

 
北の園芸士の「オニユリ研究」
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