2017/01/07 (土)
旅行の帰りに日立海浜公園そばのジョイフル本田で国内産の魚粕を見つけ買ってくる・・・
今年油粕の乾燥肥料(ぼかし)を作る予定で買い求めてあった材料を使い早速調合作業を始めると地域で色々一緒に活動している仲間が訪ねて来る・・・・用事が出来て外出・・・
帰宅後調合中に暗くなる・・・それでもライトアップをして何とか半分を作り終える・・・ 作り終えて発酵槽に埋めようと思って発酵槽の発酵中の木の葉をフォークで掘り起こすと湯気が上がってこない・・・温度を計ると10℃にもなっていない・・・・・
慌てて米ぬかを振りかけてから土嚢袋に入れた材料を埋めた・・・
資料
ぼかし肥料 むかし、”ぼかし肥料”は何処の農家でも作っていましたが、化学肥料の発明で手間のかかるぼかし肥料はほとんど作らなくなりました。しかし最近では有機栽培等に欠かせない肥料として見直されています。ぼかし肥料は油かすや米ぬかなどの有機質に山土やモミガラなどを混ぜて発酵させた肥料です。土などで肥料分を薄め、さらに発酵させて肥効をぼかすところからぼかし肥料と呼ばれています。一般には、有機質肥料は化学肥料に比べると分解速度が遅く、遅効性の肥料と言われていますが、ぼかし肥料は有機質をいろいろな割合で配合して成分を調整して、ある程度発酵させます。有機態の窒素成分を一部はアンモニアや硝酸に無機化させていて、遅効性と速効性の両者のよいところを併せ持った肥料といえます。
ぼかし肥料の材料 原料選び ぼかし肥料の原料としてよく使われる有機質肥料は下の表です。窒素の多いものとリン酸が多いものを組み合わせることが基本となります。窒素は油粕類を中心に、リン酸は骨粉を中心に組み合わせることが多いようです。米ぬかには各種の成分がバランスよく含まれていて、微生物の繁殖を促進する効果に優れているため、多くの微生物資材で培養用の副資材として使用されています。ぼかし肥料でも発酵促進用としてよく使用されます。一方、有機質肥料にはカリはあまり含まれていないので、不足分は草木灰や硫酸カリを使い補います。
ぼかし肥料の原料の有機肥料の成分(3要素) 肥料名 窒素 燐酸 加理 菜種油かす 5〜5.5 2 1 大豆油かす 7〜7.2 1〜1.3 1〜2 魚かす 7〜8 4〜6 1 肉骨粉 6〜7 6〜11 微量 生骨粉 3〜5 16〜22 微量 米ぬか 2〜2.6 4〜6 1〜1.2 乾燥鶏糞 3〜4.5 2.5〜6 1.5〜3
土を混ぜる ぼかし肥料はただ有機質を発酵させた肥料ではなく、有機質肥料とほぼ同量の山土や粘土資材などを加えて作ります。 土には肥料成分を保持する働きがあります。有機質が発酵時に出す匂いはアンモニアガスによるものが主体です。そのままでは窒素分が揮散してしまいますが土がアンモニア(窒素)を吸着してくれます。したがって、利用する土は、CECが高く保肥力の強いものが適しています。また、土壌に含まれる微生物は発酵の種菌になります。
その他の資材 保肥力の強い土の入手が容易でない場合は以下の資材を利用することで改善します。 ベントナイト CECが高く(50〜100me)、ケイ酸を含んでいて、水を吸って膨張する性質があります。 ゼオライト 沸石を含む凝灰岩、CEC(100me 以上)はベントナイトよりさらに大きい 。また、ゼオライトで土の20〜30%を代替することで孔隙が増え、好気発酵が促進されます。また、脱臭効果にも優れています。 バーミキュライト ひる石を高温で焼成したもので、通気性や保肥力の改善効果に優れています。
ぼかし肥料の作り方 場所と被いの仕方 積み込む場所は屋内が良いのですが、適当な場所がなくて屋外で作る場合は、雨に当たらないようにビニールシート等で覆うと良いでしょう。屋内で作る場合は、コモやムシロなどでおおいをして乾燥を防ぎ、通気性を確保してください。積み込みは各材料を薄い層にして何層にも積み重ね、切り崩しながら水をかけてまんべんなく混ぜ合わせます。 水分状態と発酵温度 発酵時の水分はぼかし肥作成の重要なポイントとなります。水分が多すぎると温度が上がらず嫌気的な発酵になり、腐った状態になり悪臭が発生します。一方、水分が少なすぎると急速に高温となり、アンモニアが揮散して窒素が減少してしまいます。理想的な水分状態は50〜55%で、大まかな目安として、握ると固まり指で軽くつつくとほぐれる程度の状態が良いでしょう。 発酵温度は水分が少ないほど、また土の割合が少ないほど上がりやすくなります。切り返しの目安は表面から深さ10cmの温度が50〜55℃になったときとすると良いでしょう。これ以上の高温になるとアンモニアの揮散が多くなります。夏季で1昼夜、冬季で3昼夜ぐらいおくと50℃前後になるので最初の切り返しを行います。切り返すといったん温度が下がりますが、再び発酵により上昇します。これを3〜5回行って発酵完了とします。発酵を止めるには薄く広げて乾燥させます。 基本的な”ぼかし肥料”の混ぜ合わせ例 油かす20kg 鶏糞10kg 魚粉10kg 骨粉10kg 米糠3kg を層に薄く重ね水を加えながら山土40kgとゼオライト10kgを混ぜた土とよく混ぜます。水分は50〜55%に調整します。 温度が50℃になったら切り返しを行い、これを3〜5回繰り返します。(55℃以上にならないように注意する。) 切り返しを終えたら薄く広げて乾燥させ、発酵を止めて袋に入れて保存します。
ぼかし肥と堆肥の違い 堆肥化はアルカリ条件下で温度を高めて分解させるため、窒素がアンモニアになって揮散します。これに対して有機物と土と混ぜて低温でゆっくり熟成させ、肥料成分の揮散を防いで作ったのが「ぼかし肥」です。ぼかし肥は油かすや有機肥料を直接施用するとタネバエや野鼠の害がでるので、この害をなくすために有機肥料をあらかじめ好気的に短期間分解したことから始まったもので、肥料の効きを「ぼかした肥料」の意味でぼかし肥といいます。 土と混合して熟成してあるために肥料成分濃度が低く作物の根が肥焼けしない根にやさしい肥料効果があります。また、ぼかし肥には化学肥料に比べて緩効的で節水栽培でも土壌の塩類濃度を一気に上昇させないという利点があります。ぼかし肥は有機肥料を有効に活用するための工夫であり、微生物活動によって作られていても堆肥ではなく有機肥料の一つです。製造方法には決まった方法はなく各地でいろいろな工夫がなされています。土を入れないで堆肥に有機肥料を混合するだけで作ることもあるし、有機肥料だけでなく化学肥料を混合することもあれば、多様な種類の微生物資材を使用するとこともあります。さらに、米ぬかに糖蜜や微生物資材を混合して嫌気醗酵させて作ったものもあります。 このように原料を自由に変えることができ、地域によっていろいろな作り方をされていますが、ぼかし肥は基肥として使い、堆肥と併用することが望ましいです。また、有機肥料の一つと考えられているため肥料取締法の適用を受けるので自家用にとどめるべきです。 ぼかし肥の特徴は根にやさしく、肥料が無駄にならない、ゆっくり効果が現れる緩効性で、低温(55℃以下)で醗酵させたもので、製造方法は様々です。
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(1) 多分、世界一色々な材料で作る乾燥肥料だと思う・・・
油粕、魚粕、ゼオライト、ベントナイト、鉄資材、ミネラル富士、ヤシガラ活性炭、植える花夢発酵菌、等々
(2) 発酵中の腐葉土の山に埋めようと思ったら・・・・
(3) 温度が10℃にもなっていない・・・駄目だこりゃ・・・
根茂土作りを終えてから半月以上ご馳走をあげていなかったからなあ・・・・
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