この時期の私の施肥管理・・・・
2012/09/07 (金)

花芽分化期のこの時期の施肥管理は菊作りを長く続けているベテランでも大変難しいものです・・・・

特に厚物、管物、美濃菊、スプレー菊、等色々な種類の菊を栽培をしていて、更に盆養や切花、それにダルマや福助等栽培方法によってもそれぞれに施肥管理方法を変えなければいけないからです・・・・

最も楽なのはスプレー菊でしょうか?・・・・・

特に昨日私が定植したスプレー菊の場合はどう見てもこれから開花時期の60日後までに植物体の重さで言えば100倍以上に育てなければならないので施肥の99パーセンチ以上はこれから行うことになります・・・・

大菊の場合でも明日の日記で紹介する予定の福助作りを若作りする場合などの施肥も全施肥量の30〜40パーセント程はこれから行うものもあります・・・・

大菊の盆養等の場合は水遣りにも拠りますが止め肥として与えた乾燥肥料はそろそろ分解し尽くしていてこのまま何もしないで水だけ掛けて置くと菊によっては「うらこけ」や「秋落ち」と言って上の方の茎が細くなり葉が小さくなります・・・こうなると花も小輪で貧弱な花しか咲かない場合があります・・・

一般には30数年前に大菊液肥が発売される前には止め肥の駆け引きが施肥管理の大きなウエートを占めていましたが、大菊液肥やその他のすぐに菊に吸収されやすい硝酸態の液肥の登場で開花間際までの花肥の与え方の良し悪しが花の優劣を左右することになってきました・・・

それでも管物や美濃菊等は厚物系とは全く違う施肥管理が必要だと私は考えています・・・・

その理由の一つの側面として実生親の管理方法の厚物と管物との違いが参考になるかも知れません・・・・

厚物系の実生親は肥料を極端に少なくして栽培しないといけないと言われて来ました・・・・それに引き換え管物等は少し肥料が多くても良いと言われていました・・・又、本等には一文字や美濃菊は福助で種が採れるとも書かれていました・・・・・

なぜでしょう・・・・・・

実は実生を同じ条件で育てた福助を使ってみると、厚物系の場合は肥料を少なくしたものの方が花弁数が極端に少なくなるのです、宝乙女の場合には100〜200枚も花弁数に差が出るのです・・・それに引き換え管物の富水や華宝等の福助の場合は肥料を一般の福助よりも更に多く与えると花弁数が逆に減り、花粉を着けるY字形のしべが多くなるのです、俗に言う青芯になるのです・・・・・


それらからも花芽分化期であるこの時期には厚物系は多少液肥等を施しても、管物や美濃菊等は控えた方が無難でしょう・・・・・ 

木が出来すぎた私の今日の日記の美濃菊は脇枝を意識的に残しておいて肥料を吸収させ、更にこの時期に着いた蕾は2〜3枚葉をつけて落として下の方の芽に立て替えて開花期と肥料の調節をしています・・・

液肥はスプレー菊と福助以外には使わずに大菊の切花には2000倍ほどと極薄いアミノ酸の葉面散布を厚物で週4〜5回、管物で週2回ほど与えています・・・・なぜなら、整然とした花型でありながらも・・・少しでも大きな花を咲かせたいとの思いから・・・・(笑)

今日も体調がすぐれず・・・早寝します・・・・

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i0 i1 i2 (1) 美濃菊「王冠殿」

全国大会出場を目指す11(イレブン)

今日増し土を・・・・
(2) 花芽も落として・・・・
(3) 美濃菊・・・・他の品種

どうも1本仕立ては茎葉が育ちすぎるようで・・・

来年は中央のような2〜3本仕立てにするつもり
 
 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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