風が強いが地面がまだ乾いていないのと、１週間ほど体を使う作業をしてこなかったので、体を力仕事に慣れさせるために朝から腐葉土の篩い分けをしている・・・

菊作りだけでなく野菜作りやガーデニングをされている方々にも参考になればと思い時間があるときに不定期で植える花夢の「菊作理論」を書いてみます・・・・・

植える花夢の菊作理論（きくつくりろん）

３年越しの椎の腐葉土を１２ミリ目の大きな篩の上に空ける・・・・


大きな篩をビールのケースの上で前後に動かして腐葉土をふるい落とす・・・


１２ミリの篩の上に残った椎の腐葉土の様子


篩に残った腐葉土はゴム引きの軍手で揉むようにしてふるい落とす・・・・



腐葉土の篩い分けについて・・・・

長年菊を作っていて多くの方の培養土を目にして見ると、人によりずいぶんと違いがあることに驚く・・・・

私は多くの方に鉢ごと菊の花をあげる事が多いが反面、鉢ごと菊の苗を戴いてくることも多い・・・

日比谷公園での菊花展が終わる１１月２３日には自分の花を引き上げながら珍しい品種があると、ずうずうしくも分けて戴けないかと交渉して過去に４〜５回は最高賞に輝いた鉢を戴いてきたことがある、その中には国華園の審査の責任者をされているＩ名人のものも・・・・
家に帰ると早速鉢を崩して苗を植え替えると同時に用土を良く観察する・・・・・・

菊を栽培している多くの人は大輪で立派な花を見ると先ず「肥料は何を使っていますか」と必ず肥料の話になる・・・

しかし、菊が良く育つか育たないかの大きな鍵は用土の良し悪しにあることに気付く人は少ない・・・・・特に用土の大きさに・・・・・

菊の根は酸素が好きだ、言い換えると大変好気性植物であると私は思っている、菊を地植えにすると根はせいぜい２０〜２５センチよりも浅い地表に近い所に広く張る、地植えにするときに余り深植えにすると枯れてしまう事がある・・・・・鉢植えだと鉢によっては４０〜５０センチも深くまで根を伸ばし鉢の側面に根鉢を作る・・・それは鉢と用土との隙間や素焼き鉢や三河鉢の場合は鉢に通気性があるからだと思っている、通気性が必要なことは菊は水分が多すぎても根を傷める事でもわかる・・・・・

そのような事からか、時々用土の大きな人がいる、腐葉土は篩を通さずに大きい木の葉のまま、しかしそのような方の菊は植えた当初は葉も大きく茎も太く大変育ちが良いのだが花が咲く頃には見る影もなくなってしまう確率が大きい・・・

用土に隙間が多いためにはじめは根がぐんぐん伸びるのだがその後極端な根詰り状態になってしまうからだ・・・・

私の場合は昔は腐葉土は１５ミリ目から落としていてその下の物を微塵も使っていた・・・・しかし１４〜１５年前からベントナイトやゼオライトを使って人工田土を作るようになると腐葉土の微塵が必要になり、微塵を除くと１５ミリ目の篩から落とした腐葉土では用土の隙間が大き過ぎると感じた、それで１２ミリ目の篩いから落とすようになった・・

ただ、大きな用土でもその対処法はある、植える時に用土を木の野球用のバットや金槌の柄などで突いて用土の隙間を失くす方法なのだが、・・・・・これも土を越すと育ちが悪くなるので注意が必要になる・・・

最近籾殻が主の細かな用土で盆養を作られていてとても良く咲かせている方に何人もお会いした・・・・細かな用土は水の管理に気をつければ根詰りを起こさない分良い花を咲かせやすいかも知れない・・・・

私の場合、１２ミリ目の篩いから落としたものを１０ミリ目の篩で篩って、下に落ちたものを更に７ミリ目、５ミリ目、２ミリ目と篩分けて行く・・・・

それは私の腐葉土はミミズを大量に発生させて見た目には６割以上もがミミズの糞に見える足掛け３年物を主に使うからで、その年により出来上がりの状態が違うためである・・・ただ椎の腐葉土の場合には１２〜１０ミリの物が５％、１０〜７ミリの物が１０％、７〜５ミリの物が２０％、５〜２ミリの物が２５％、２ミリ目以下の物が４０％、程なのだが・・・・・・今年の腐葉土は少し分解が進んでいないのでミミズの糞が少ないような気がする・・・・続きは明日・・・

２３時３０分　参照回数　累計：284991　本日：194　昨日：306

(1) 畑のハウスを取り壊したあと、畑の中に台を作りその上にハウスにあったシイの腐葉土を置いてシートを掛けて置いたものを家に運び込む (2) その腐葉土をまず１２ミリ目の篩から落とす・・・ 大きな丸いたらいには１２ミリ目の篩の上に残った小枝などが・・・・これを胡瓜等を植える畝に入れると良く育つ・・・ (3) 今日土嚢袋に５０袋分を篩い１２ミリ目以下を３０個確保 （上の写真の様に土嚢袋に７〜８分目程しか入っていなかったものを篩った後パンパンに土嚢袋に詰めたので１２ミリ目の上のものが２０袋もあった訳ではない）