今年田の底土を使って目指す菊作りは・・・・・
2012/02/28 (火)

今日は菊栽培用の田の底土を土嚢袋に88袋確保した・・・・この場所で土を掘り起こせるのは明日まで・・・・

私の菊栽培ではこの10年ほどは田土を余り使っていない、買い求めた世界最強の粘土のベントナイトやゼオライト、ピートモス、高分子ポリマー、腐植(ミミズの糞)などを主原料に自分でコンクリートミキサーで人工田土(根茂土)を作ってそれを菊栽培の用土に使ってきた・・・・

それは、土の持つパワーである塩基置換容量の大きさを菊栽培に生かすためであった・・・・

田の土はおおよそ100グラムあたり10〜20ミリグラム程の塩基置換容量がある、それに比べてベントナイトで100グラムあたり100ミリグラム、ゼオライトで160ミリグラム、腐植(ミミズの糞)では250ミリグラムと桁違いに大きな保肥力を持つ材料で作る人工田土は菊栽培の用土としては最も最適な用土だと考えている、・・・・・・
土に力がある用土で菊を作ると、とても肥料の効きがよく驚くほど根の育ちや茎葉の育ちが良いし、水持ちが良く根詰りもしにくく栽培が楽である・・・・・しかし菊栽培はトマトや茄子などの野菜を栽培するのとは大きな違いがある、茎や葉が如何に良く出来てもそれだけでは駄目で、その上に良い花を咲かせなければいけないからである・・・・・・

良い花を咲かすには、花芽分化期前後の肥料の駆け引きが最も大きなポイントになる、どうしても塩基置換容量の大きな用土を使って茎葉が良く出来るとこの時期の肥料調節で大きな誤算が・・・・・・特に管物や美濃菊等では・・・・

それで、今年私は田の土を多く確保して管物や美濃菊等の栽培に使いたいと考えているのである、・・・・が・・・・

菊栽培を何時ものように私の自論で言えば「1年を掛けた長い長い障害物競走」であり、用土だけでなく、栽培場の良し悪し、毎日の水遣りや消毒、挿し芽や移植等々沢山の手入れで1つでもミスをすると1年を棒に振る事さえあるのが菊作りなのです・・・・・


i0 i1 i2 (1) 18時04分の写真

約4t車一台分ほどの田土が確保できた・・・・

今日は大汗をかいていてレンズが曇り写真は全部ピンボケ・・

明日でやっと、今後10年ほど使う分の量の確保のめどが付いた・・・・
(2) それで美濃菊の種の写真を・・・

上が庵姫、下が王冠殿・・・・良い花が無理でも実生用の良い親木が生まれてくれれば・・・・
(3) 何人かの日記仲間やワールドの投稿仲間が昨年栽培された、美濃菊の王冠殿

この写真は数年前にワールドで上位入賞された源六園さんの作品

さすが、昨年全国大会でお立ち台に上がっただけのことはある・・・

管物や美濃菊の多くの種類は花芽分化期前後の肥料が少ない方が弁数が増える(特に華宝等は肥料が多いと弁数が極端に減る)

厚物系は逆に肥料が少ないと弁数が減る(宝乙女等)
 
 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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