菊栽培技術の伝承と子供の教育
2011/03/06 (日)

朝、NHKの「小さな旅」で埼玉県羽生での藍染めの様子が放送されていた・・・

藍と言えば、「青は藍より出でて藍より青し」から「出藍の誉れ」という言葉ができた。 これは 弟子が先生よりも優れた名声や評判をあげることを讃えたことばである。

放送の中で、乾燥させた葉藍を、藍寝床で適量の水をかけては混ぜるという作業を何度も繰り返し醗酵させてできた天然の染料の「すくも」を土中に埋めてた藍カメの中で、醗酵を続けさせるために毎日、毎日手を掛けて微生物を守ると言う大変な作業の様子が写しだされていました。

今、菊仲間の間では、腐葉土の作成、土麹作り、乾燥肥料作り等・・・・等の、微生物の醗酵の力を利用した技術を使っている時期です・・・。

ベテランの方には馴れた作業でも、まだ経験の無い初心者にとってはとても不安な技術と作業かも知れません・・・・更に、ベテランの方でも、科学的に見るととても効率が悪かったり、著しく品質の劣るものを作っている場合もあるはずです、・・・・

現在日本では、菊に限らず、多くの伝統的な文化や長い歴史の中で培われた優れた専門技術の伝承がとても難しい時代といえるのかも知れません・・・

その理由の一つに、先人や先輩、又は指導者を敬う心を持つ教育がなおざりにされてきたことにあるかもしれません・・・・・

出来る人と出来ない人、しかし、皆、平等であり、「出来ない事も個性なので心配は要らない」などと、発言していた教育評論家もいた・・・

少子化の現在、選り好みをしなければ、進学もそれなりに簡単、・・・・

しかし、実社会では違う、増して専門的な技術を必要とする現場では・・・・特に1000分の1ミリ程の誤差も許されない特殊な技術等を求められる職場の神業のような職人芸を持つ技術者などを目の当たりにすると、多くの若者達は、挑戦することを諦めて逃げ出してしまう・・・・

ゆとり教育による、学力低下が叫ばれて、この春からずいぶんと学習内容が替わる、小学校でも英語も習う・・・・

しかし、この国の学校には、教員は沢山いるが、真の教育者が少ない・・・と私は考えている・・・・・・・

教育・・・・文字通り、教え育てる・・・・・・・

現実には・・・・カリキュラムに添って教える、そして教える、また教える、・・・育てる事は二の次である・・・・現在の学校の現場では・・・・小学1年生の足し算、引き算や、2年生の掛け算がスムーズに身につけていないのに、それらをそのまま放置をして先に進んでしまう、・・・・・・基礎の学力が身についていないために、苦しんでいる生徒達をどれほど見てきたか・・・・・・・・・

学習時間数がそれほど増えないのに、教えなければならないことは大幅に増える、この春からの学校で、子供達が今後、ますます置いてきぼりをされてしまう心配が・・・・・

本来の日本の教育は、教え育てていた、一つ覚えさせると、それを何度も繰り返させて、熟練させて基礎はそのまま繰り返し学習させながら一段ずつレベルを上げていった・・・・・

珠算の学習法もその1つだと思う、見取り算でも読み上げ算でも、級が進むと少しずつ桁数を増やしていった・・・・基本を毎日繰り返す学習法なのだ・・・・・部活動の音楽や体育などは、そのような指導でないと、レベルアップが図れない

私は、なんでも早くから始めれば良い、とは思ってはいない、ただ基本を忠実に繰り返し、適切な指導法を取り入れて、積み上げて、体に身についた技術は正等に評価されなければならないと思っている、・・・・・

卓球の愛ちゃんは、小さな頃からマスコミに取り上げられていた、中学の頃には他の中学生で歯が立つ相手ではなかったと思うが、・・・・大会で対戦する事になった生徒には、その生徒の指導をしている先生は何と言って送り出したのだろう・・・多分「相手も同じ中学生だ頑張れ」・・・と、・・・・・

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 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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