菊作りにおける「少肥化対策」  自分でも驚く結果が  来年これは誰でも体験が可能・・・それが科学です
2010/09/26 (日)



スプレー菊の生長も順調・・・今日アミノ酸系乾燥肥料を置く、10月の10日ごろからは1日に2センチも伸びるものが出てくる


私の菊作りは来年(今年)から大きく変る。

2枚のGR硝酸試薬による検査結果の写真の福助作りには、肥料抜きも大量の水も掛けてはいない、あくまで自然のままで、今年はアンモニア態の肥料は培養土を寝かせるとき以外は完全に与えなかった、その成果なのです。

新たな科学技術を利用して菊を作ることが定着すると、同じ条件なら誰でも同じ結果が出るので、30年以上もの栽培経験の中で積み上げてきた名人の菊作りの技を、新たに菊を作る新人でも数年(2〜3年)の習得期間で肩を並べてしまうことが出来ると私は考えている。

私の今年の施肥管理はまさにそれを如実に物語る画期的な方法で多分近い将来、ほとんどの菊栽培者にこの方法が広がると思われる。

今年の福助作りの施肥管理は昨年の国華園の福助花壇で1位になった◎地さんの施肥管理をそっくり真似たもので乾燥肥料はアミノ◎◎◎だけで油粕等の乾燥肥料は一切使わなかった、ただ、◎地さんと違うのは液肥と葉面散布を私がアンモニア態を含まない極薄いものをほぼ毎日続けたことに有る、特に葉面散布は肥料に頼らずに茎葉を充実させて、根に負担を掛けずに樹を大きくすることが出来る方法なので毎日欠かさずに行う事を心がけた・・・・。


現在20人近い日記仲間と菊作り研究会を作っていて、来年からは仲間達と幾つかの研究成果を共有してお互いのレベルアップを目指そうとしている、それで、出来ればこの研究会を拡大発展をさせて、しっかりした組織にして(出来ればNPO法人のような)行く事・・・・・が私の夢である。

それは、現在の菊栽培において個人の力では出来ない事が沢山あるからなのです。

1つには、品種の保存があります、実生園が次々に消えて、それらの実生園で絶やさずに守ってきた名花が近い将来消えてしまうのではないか?と言う危機的な状況にあります、今存続している実生園でも、取り扱う品種が限られていて欲しい品種が手に入らなくなっています、私達はどうしても菊の展示会を目指す菊作りをしているので出品して入賞する花を作ります、そのために過去に一世を風靡した品種でもカタログから消えてしまっています、

日記仲間が作っていて日記に登場している菊でも、実生園では扱っていない貴重な菊が沢山あるようなので、大勢の仲間で少しずつ分担をして守れば、今ならそれらを消滅させないで残す事が出来るかもしれないと思うからです、・・・このような事は本来は全菊連のような法人で考えて、手を打たなければならないと思うのですが・・・・。

2つ目は、食の安全・安心のために平成15年から改正農薬法が施行され法律がとても厳しくなり、家庭菜園や趣味の菊栽培においても適用されて処罰の対象になり、他の野菜等には使える農薬でも菊に使う事ができないものが多くあります、又、今まで作って販売していた薬品メーカーでも登録を維持するのに多額の資金が必要になり、人体に対して毒性が無いものでも、あまり売れない採算に合わない物は登録を止めてしまう「失効農薬」が多く出てしまいました。

菊作りにおいても、矮化剤の「ボンザイ」や、発根剤としてとても有益な「ナフサク」又多くの殺ダニ剤等が「失効農薬」になりました、もっとも「ボンザイ」や「ナフサク」等は同じ成分で他の作物など用には、現在販売されていますが、厳密には、菊に使う事は出来ません、しかし研究目的なら研究用には使う事はできます、又、毒物や劇物なども
個人では買うことができずに、私も、スピンアウトに使う薬品を注文が受理されたあとにキャンセルされましたし、日記仲間がGR硝酸試薬を求める事が出来なかったといいます・・・・・

これらも、正式に法人の資格を取得出来れば入手できるはずです、まだまだ沢山の問題が・・・・数は力などとは言わないが、しかし志を同じくするある程度大勢の仲間がいないと・・・・・


独断と偏見の「植える花夢の一押し・昨日のお奨め菊日記」

三鷹のお菊さん

ここ

菊花会の運営等に尽力されている常日頃のご苦労の一端が垣間見られ、又、菊花会を発展させるヒントも・・・・ 

22時00分
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i0 i1 i2 (1) 福助にはBナインを散布した。
(2) 富水の福助の残留窒素調査の結果
(3) 優美の福助の残留窒素調査の結果
 
 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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