9月に窒素を余りやらないと書いた方がいるが私の場合菊に与える窒素の95パーセントは9月と10月に与えるものもある
2010/08/28 (土)

ききょうさんがご夫婦で訪ねてこられた、3日間も東北を旅されて、元気に・・・・・とても若くタフな方だ・・・。

余りにもお恥ずかしいゴミ屋敷いや、栽培場がゴミの山の中に埋もれていて、そのほんの隙間で細々と作っているお恥ずかしい状態なので、おいでになるまでには少しは片付けなければと思いつつも今日に至って、開き直ってありのままの手入れの出来ていない栽培場と菊をご覧頂だいた、赤面の極みです。

時間があれば色々と菊談義をしたかったのですが、それは、ぜひ全国大会会場で・・・・

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別に若者のあき君をいじめるつもりはないのだが、菊を上手に咲かせる方の日記の書き込みは大勢の見ている方に影響を与えるので、科学的に実証されていない物事についての書き込みは慎重にしなければいけないと、安易に日記を付けている自分自身に対しての戒めとして菊と肥料の関係を私の知っている範囲内で少し薀蓄を・・・・

同じ様な危惧を日記仲間のryugoro7君もされたようで彼の日記にも色々書いてあるようだが・・・・・・

昨年も日記仲間の研究会の掲示板とこの日記の9月27日、10月13日、10月14日などに詳しく書いているのですが(一部は削除)もう一度少しずつ書いてみます

菊の学術的研究で大きな功績を残され、元全菊連会長をなさった、岡田正順氏による菊の肥料の吸収割合を時期別に調査をされたものが残っています。
それによると、開花末期の11月15日を100%とすると、・・・・

窒素の場合8月6日で4%、9月6日で21%、10月6日で44%、11月6日で、86%とのことです。

燐酸は、8月6日、5%、9月6日、20%、10月6日、45%、11月6日で、88%。

カリは、8月6日、5%、9月6日、29%、10月6日で60%、11月6日で、89%。

カルシューム、8月6日、5%、9月6日、24%、10月6日で55%、11月6日で、97%。

マグネシューム、8月6日、6%、9月6日、21%、10月6日で51%、11月6日で、96%。

だ、そうです、ただ、菊の1株当たりの体内に含まれている肥料成分の含有量は500グラムほどと良く出来た株でも窒素2g、燐酸0,7g、カリ3,5gですが、与えた肥料が全部利用されるわけではなく、およそ窒素で施肥量の30%、燐酸で、10%、カリ60%だそうです。
ただ、岡田先生が調べられた菊は営利切花用の玄海と言う種類だそうです、先行型で写真で拝見するあき君の菊のように樹作りが良く出来ている切花用の大菊とでは単純に比較は出来ないとは思いますが・・・・・

ただ私は大菊切花を3分咲き頃まで、液肥(窒素5%ほどのもの)を2000〜3000倍をほぼ毎日と、アミノ酸の(窒素換算で5%程のものを500倍液で)葉面散布もほぼ毎日3分咲きまで施肥しましたが花腐れは300花で1花(太管情熱・原因はビニールの天井に近すぎた物)だけでした。

開花時期に1本に70枚以上の葉が着き4メートルにも育った切花菊でも、8月末のこの時期には未展開葉が10〜20枚もありますので肥料は必要だと認識しているのですが、・・・・今日の写真の、スプレー菊や福助等は開花時期まで育つ大きさのまだ10パーセントにも満たない菊です、これから順調に育てるにはどうしても肥料は沢山必要です、ただ、与え方や、アンモニア態か、硝酸態か、アミノ酸態か等与える肥料の種類は良く考えなければいけないとは思いますが・・・

22時30分
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i0 i1 i2 (1) 今日の福助「花巻鞠子」草丈15cm 葉長7cm

11日前の8月17日に定植、本日初めて乾燥肥料を与える。

こんな小さな苗でも、油断すると規定をオーバーしてしまう、だから菊作りは面白い。
(2) 今日のスプレー菊

今日Bナイン300倍液を散布する。

脇芽が1cm程伸びてきたものを数鉢にBナインを掛けずに1本仕立てで育ててみるつもり、花が咲く頃にはこんな小さな苗が2メートル近くになるはずなので、一般の大菊を栽培している方には信じられないと思う、菊の栽培方法や施肥管理を考える教材になる。
(3) 今日の切花  玉穂の雁

我が家の管物系(美濃菊も含む)は胴切り後に出た脇芽はほとんど残してある、2〜3日中に増し土をしながら切り取るつもりでいる。
 
 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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