これが世界最高レベルの発根だ
2010/05/09 (日)

4月22日に挿し芽をして17日経ったのだが、挿し芽後1週間ほど低温が続いた事と、ピニールハウスの中に置いただけで何の加温設備も使わなかった事、更に品種が管物である事を考えるとこのような発根が世界最高水準だと私は考えている。


しかし、今年は日記仲間達の日記に貼り付けてある発根状態は素晴らしい物が多い、とても嬉しい事です。

さて、数日前の日記に良い用土が菊作りには大切と書いたが、用土が良ければあとはなんでも良いと言うことではない。

私の持論である「菊作りは数ヶ月の長い期間をかけた障害物競走である」ということから考えると、用土の良し悪しも大きな1つの障害物という事になる。

栽培場の日当たりや、風通しの良し悪し、又、その栽培環境に合った品種の選定、用土つくりの技術、苗つくりの技術、ポット等に鉢あげの技術、中鉢等に植え替える時の植え方と時期等の良し悪し、摘心の方法と時期、シェードや電照の方法や時期や期間等の的確さ、蕾の選定及肥料調節用の牽制枝の数や残し方の的確さ、開花時期の管理、花直しの技術、更に、ほぼ毎日の水遣りや、施肥、等の管理、消毒の薬品選定と散布方法など、どれ一つでも大きな失敗をすると一年を棒に振るので、すべてに細心の注意が要求されるし、良い成績をコンスタントに期待するからには、すべてに高度な技術の習得が必要となる事は言うまでもない。

その上で、もし最も大切なものは・・・・・と聞かれて答えるとしたら、・・・・・

テレビの消費者金融のコマーシャルでエン・クミさんが言っている「無理のない確かな計画性」に、なるかも・・・自分の栽培場に合った菊(一般に日当たりが良い所は厚物系、悪い所は管物や広熨斗が向いている)と、その品種選びと栽培型(切花・ダルマ・福助等)ではないでしょうか・・・・
その上で頂点に立てるようにライバルとなる方の栽培方法や技術を研究して、それ以上の技術を習得できるような工夫と努力をこつこつ積み上げて行く事が最も必要だと思うのですが、・・・こつこつ積み上げていますか・・・・・・・肥料・肥料とそればかり追いかけていませんか・・・と、自問する植える花夢でした。


くしくも、本日の作業は名人kikunoaikawaさんと同じになった、しかし方法はすべてにおいて正反対になっている。

とても面白いので、評論家風に解説をしてみたい。

しかし、正反対のやり方でもどちらも間違いではない。

一枚目の写真の根張りは、私は特に良いものを、NHKの趣味の園芸で菊作りを担当したAikawaさんの場合は日記をご覧になる初心者にも心を配り、一般的な根張りのものを使っていると思われる。

二枚目の写真のポットは、私の場合多分他の方が持っていない独自の7,5センチスピンアウトポットを使って、このポットで約3週間以上育てるために、後半上根を張らせるために深植えにしているが、Aikawaさんの場合は1週間から10日ほどで中鉢に植え替えるので浅植えにしていると思われる。

三枚目の写真の水遣りは、私のように初めから根数が100本ほどと多く、深植えの場合はポットの底まで水を掛ける必要があることと根の数が多いのでとても乾きやすいので初めからたっぷり掛けているが、Aikawaさんの場合は発根数の少ないものをサンプルにしているためにあえて加湿状態にしないために根の回りにだけ与えるとしている。

日記は私が最先端の技術の普及と啓蒙を考えて(性格丸出しで)良いものを見せようと背伸びしているのに対して、名人Aikawaさんの日記は横綱が小学生と相撲を取るように、初心者にでもやる気を出させるように教科書的な菊作りの解りやすい解説を心がけて書いていると思われる、私の独断と偏見で考えるとAikawaさんご自身が大会用に栽培しているものは、ずっと高レベルで、別にあると思っているが、考えすぎであろうか?。

22時50分現在
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i0 i1 i2 (1) 彩胡優美(細管)

右は水で洗って見ました、根の数は1本の挿し穂に100本ほど・・・・・・。
(2) 苗は7,5センチスピンアウトポット(根がポットの側面に触れると根が焼けて摘み取ったと同じ状態になる)に深植えする。

聖光華宝(間管)
(3) 植えた後、水はたっぷりと与える。

聖光華宝(間管)
 
 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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