どなたかの日記に水で肥料は抜けないと書いてあったが、・・・水で簡単に肥料は抜けます。
2009/10/13 (火)

朝ハイポ水500倍液(粉のハイポネックス換算5000倍相当)とリン酸水500倍(過燐酸石灰5000倍相当)で潅水をする。

その後、あと、1週間から10日ほどで破蕾すると思われる、福助の優美と華宝の残留窒素(硝酸態の)量を試薬を使って調べてみる、ほぼ毎日薄い液肥を与え続けているのだが、大よその見当は付いていると思っていたのだが、1鉢が大菊液肥V換算で200〜300倍相当と思われる値を示したものがあったので、その鉢を水道のホースのところに持って行き、鉢の縁から水がこぼれないように静かに水を注ぎ鉢底から3分ほど水を流してから栽培棚に戻してもう一度鉢底から滴る水を硝酸試薬で計った結果20分の1ほどと思われるほどの薄い色にしかならなかった、もし水で肥料が抜けない・・・と思われる方はぜひ同じ様にその前後で試薬を使い試して御覧なさいな・・・・・・誰でも同じ様な結果が出るはずです・・・・・それが科学技術なのです。

私は、福助だけでなく、切花も薄い肥料を与える事は絶対に大切な事だと思っている、ただし、窒素はアンモニア態のものを与えると、カルシウムの吸収が妨げられてしまい、菊が最も細胞分裂を活発に行う開花時期にカルシウム不足を起こす事は花腐れを必ず誘発してしまうので、窒素は硝酸態でなけらばならないし、ハイポネックスの粉などならば2000倍より薄いものを与えるのが無難でしょう。

アンモニア態窒素による花腐れの害は、この時期にアンモニア態窒素を与えなくとも、8月末に乾燥肥料の止め肥を与えた後、極端に水遣りが少ない栽培方法を続けていて、この時期になって水遣りを増やした場合に今まで分解仕切れなかった肥料が急に効きだした場合にも起こる事があります。

数時間だけの  菊作りの科学(研究会での資料なので、約8〜9時間後に消します)

なぜ、この時期になっても肥料を与えるのですか?

菊の学術的研究で大きな功績を残され、元全菊連会長をなさった、岡田正順氏による菊の肥料の吸収割合を時期別に調査をされたものが残っています。

それによると、開花末期の11月15日を100%とすると、・・・・

窒素の場合8月6日で4%、9月6日で21%、10月6日で・・・・・・・・・・・・

以下削除

i1 i2 (1)
(2) あさ、潅水した水に含まれている硝酸態窒素は左前のもの、それを掛けた後に鉢底に流れ出た水に含まれていた物が試験管立ての物、7番目のものが異常に高い値を示したので水を使って肥料分を流したあと、もう一度測りなおしたものが、右前のもの。
(3) 10時過ぎから支柱にする笹竹を黒く染める作業をする。
 
 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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