私の品種改良NoV・・・  今日も世界一の話 ・・・ 私が作った世界一の梅   その梅をオークションで・・
2009/06/23 (火)



収穫した白梅は選別して桶に入れて水を張り一晩置いてあく抜きをする

自宅の庭に昔から大きな実のなる梅の木があったのですがその木が今から20年ほど前に突然枯れてしまったのです、ところが、その木が生えていた所に小さな梅の芽生えが5本ほど生えていて、それを私が大切に育てた木の中の2本にとても立派な梅の実が付いたのです。

1種は親にも増して大粒の梅、もう一種類はとても白い実をつける梅で、文字通り白梅なのです。

だから、今日の世界一は世界に1本ずつしか存在しない梅の品種のことになります。

ここで梅についての薀蓄を

梅は、バラ科サクラ属、ウメ亜属の中国南東部原産の落葉高木です。

中国の本草学(薬草についての学問)では、梅は薬草とされ、 「梅実(ばいじつ)」 「烏梅(うばい)」 「白梅(はくばい)」の3種類があったとされていて、日本に最初に渡ってきたのは、飛鳥時代で遣隋使により、薬として「烏梅」が持ち帰られたと言われます、 その後、この「烏梅」をもとに梅干しや梅肉エキスが考案されましたがこれらは日本独特のものです。

日本の梅漬けの元になった「烏梅(うばい)」とは、完熟直前の青くて堅い梅の実を、藁(わら)等の煙で 燻燃(くんねん)し、天日乾燥させたもので、実がカラスのように真っ黒になることから 「烏梅(うばい)」 と呼ばれました 。

白梅は、現在は春に赤い花を咲かす梅を「紅梅」と呼び、白い花を咲かすものを「白梅」と呼ぶのと、梅漬けにしたとき紫蘇を使って色を漬けた物に対して色を付けないものを白梅漬けと呼んでいますが、古来中国には梅の実が白い「白梅」が存在し、不老長寿の妙薬としてとても珍重されたと言われます。

現在、実が白い品種は日本では一般には知られていないので、植える花夢さんの作出した白梅は、とても貴重な品種と考えています。

その、世界で我が家にしかない2種類の梅を、こだわりの方法で漬け込んで梅漬けを漬ける様子を日記で随時紹介をして行こうと考えています。
(漬け込みの様子は、早く見ていただこうとのびのび花野果農園日記に3日分のスペースを取り、写真を貼り付けました)
私の漬けた梅は本場和歌山の方にも「こんなに美味い梅漬けは初めて」と言われた事もあります。

その梅をこの日記をご覧の方に「プレゼントを」と考えたのですが、最近直売所に竹の子なんぞをこだわった方法で出荷して、とても喜ばれたので、本物志向と言われる現在「こだわりの本物がどれほどの評価を受けるかを」知りたいのと、大きな梅は収穫した50kgの内20kg、白梅は18kgの内10キロしかこだわりの漬け方をすると漬け上げる事が出来ません。

提供できるのは、多くても漬けたものの約半分ほどを予定しています。
菊日記で作業を当分詳しく紹介しますので38日後の7月末日までオークション形式で最後までせり上げた方数人にお分けいたします。

余り高い値段を希望していませんので、大粒、白梅とも20粒1円から始めたいと思います、お一人が7月末日まで何度値段を変えていってもかまいません。

関連記事は、日記会員限定の農園日記の商店街 にも書き込んでおきました。

又、のびのび花野果農園日記に漬け方の写真を載せました。
ここ


i0 i1 i2 (1) 昨日収穫をした我が家の梅。
手前から、花苗を入れるトレー(一般の梅だと穴から落ちてしまうのだが梅が大きいので落ちない)3枚と桶が実生の大梅。

次の3列目の右が最も大粒といわれる豊後梅、左がやはり大粒で評判の高田梅、この2種類は農園仲間が漬ける為に持ち帰った。

その後ろの3箱が実生の白梅。
(2) 梅を並べてみました。

左下の6粒が実生の大粒、その中の上の3粒が実を立たせた状態、下の3粒がねかせた状態、左上の6粒が実生の白梅。

中央の下が豊後梅、上が私の地元で標準的な一般の梅(白加賀?)。

左は高田梅。
(3) この写真貼り付けスペースは、今日予定していた福助の挿し芽の様子を貼り付けようと取って置いたのですが、挿し芽は明日以降に延期。

色の付いているのは月初めに漬け込んで3日ほど前に紫蘇を入れた小梅。

梅は涼しい廊下に置き、1日に数回ごろごろさせる。
 
 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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