16日前に挿し芽をしたダルマ用の金越山をポットに上げる
2009/05/27 (水)

今年の切花用に後挿し(2回目)として、4月19日に挿し芽をした菊で、先週の土曜日に記録を取るために各品種2鉢づつ5号に鉢上げをしていたのだが今日残りの半数(50)ほどを5号鉢に上げる、ほとんどの鉢がアンコ状態で毎日の水遣りは充分与えているつもりなのだが、根の量が増えて、一日1回の水遣りでは限界なのかもしれない、この状態が続くと葉が黄色くなってしまう危険がある。


16日前にダルマ用に挿し芽をした金越山をポットに上げる、「ほとんどの人はこれから挿し芽をするのになぜそんなに早くと」思われる方も多いと思われるのだが植える花夢の「葉齢理論」を理解された方はご存知と思うが金越山や越山はピンチ後40枚以上葉が付いてから芽止まりが来る菊で、最近の大きな大会などでは、上位入賞作品の多くが40枚以上葉が付いているのをご覧になった方も多いと思います、それには蕾が付く9月上旬から逆算すると6月10日〜15日頃三枝を得る摘心時期になるのです、そのためにはそれより早くポットに上げることが必要になるのです。
又、越山や金越山は、ピンチしてもその下の葉の元から芽が出ない「芽とび」や「目○○芽」(差別用語にあたるので現在は公には使わない)と言う現象が起き易いので、ポットに上げてすぐに摘心をしないで、300倍程のBナインを散布して草丈の伸びるのを押さえてしばらく様子を見ていて、連続して続いた3枚の葉の元に芽があるのを確認してからその上で摘心をするとそれを防止できるのでそのためにも少し早目の挿し芽が有利になります、しかし栽培技術が低く生育が良くない人と、レベルが高い栽培技術をお持ちの方では、同じ栽培期間でも出る葉の枚数に差が出ると思われますので名人と呼ばれるような方はぜひゆっくりと挿し芽をされますように。

又、兼六香菊系統のように36枚ほどの最大葉齢の菊やそれより少ない富水等、更にBナインの感度が悪く伸びてしまう名所や、玉光院等の品種はまだ挿し芽をするのが早すぎるかもしれません。

一緒に挿し芽をした実生管物(写真右の物)は、挿し穂が少ないので挿し穂を取った下の茎を挿したもの、良く茎が硬くなると発根が良くないと言う人がいるが硬い方が発根が良いような気がする、それはスプレー菊では毎年実感している。

i0 i1 i2 (1) 16日前挿し芽を夜遅くになってから行って、そのまま次の昼頃まで忘れていて日光に当たり完全に萎れてしまい、心配したが何とか発根した。

左が金越山。

私は三枝誘引時期夏季講習等で毎年忙しくなるので今年もダルマ作りは途中で投げ出す物と思われるのだが、基礎技術構築のため途中まででも少々頑張って時々画像を載せたいと思っています。

右の3本がやっと生き残った実生管物。


(2) ryugoro7君に発根状態の写真に用土が付いていて発根状態が見えないと言われるのだが「植える花夢流」は50〜60本の根が用土をきつく抱えていて洗っても写真のように用土が付いている、よって私の菊作りでは育王を使う事は絶対に無いだろう。
(3) 中央の少し上の用土の色がわずかに白っぽいハート型状の部分が水を掛けても濡れていない部分、これを「アンコ」と言い、これが有ると特に根の弱い「富山の雲」等は葉が黄色くなりひどい時には葉焼けを起して葉が枯れてしまう。
 
 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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