切花の奨め
2009/02/02 (月)

昨日の午前中ハウスに行き、露地で天水で辛うじて生きていて今年の親株になりそうな物を7号鉢に植え替える作業をしていたのだが、昼食後睡魔に襲われ更に微熱があり、日記もつけずに休んでしまった。

本日も何もせずごろごろしていた。

日記を拝見して沢山の方が切花の成長記録をご一緒に付けられるようなので大変喜んでいる、精興大臣さんと、はまちゃん の参加が大きく影響されていて、お二人の偉大さとお力の大きさを知らされました。

何人かの方に詳しく知りたいとのお問い合わせがありここいきさつ等を書いておきます。

地方の小さな大会では、いまだに盆養が主になっていて、切花は数鉢しか出品されない所もあると思いますが、将来、出品が数県にまたがった規模の大会やの全国規模の大会に出品を夢見ている場合は切花での出品が不可欠になります、ぜひどなたでも御自分の日記に写真や成長記録(草丈や葉の大きさ)を付けてみて他の方と比べてみるのはきっとレベルアップにつながると思うのです。

それで、ご自分で作られる品種を全て記録を取るのもよいのですが、他の方と比較なさるためには品種を絞った方がよいと考え、全国大会等で入賞率が高く多くの方が今年栽培を計画されていると思われる、越山(金越山、金山も含む)、銀峰(新銀峰も含む)、横綱、由季(幸も含む)、としてみました、それ以外をご自分で貼り付けるのは自由です。

又、お忙しい方々に余り頻繁に記録をお願いするのはいかがかと、半月に1度の、第一週、第三週の週末(金か土)に写真貼り付けを予定しています。


この記録の公開は成長の速さや葉の大きさ等を競うものでは決してなく、全国には色々な考え方と方法で切花を栽培されている事を、良く知ることも一つの目的で、その中から御自分の環境や好みに合わせて御自分の目指す菊作りの方法を身につけてレベルアップを図っていただける事を第一に願っているものです。

それで、私が今まで見聞きしてきた切花作りのいくつかの例を挙げてみます。

日比谷の東京重陽会で切花を出品される方の大半は、三本盆養か、それを途中で育ちの思わしくない1本を切り落として2本仕立てで育ててそれから切花を切り取り出品されている方が主になっていて、故竹原会長→戸田の飯田氏等に受け継がれ、現在全国大会等で大活躍の千葉の相川さんや平野さん等もそのような作りをされているようです。

全国大会に集団で巨大な切花を出品される富山県を中心とした北陸の1本仕立ては、私が全国大会に出品した三十数年前から目を見張るものがあり、栄多喜夫氏の本によると、用土に田土を多く使い、大きな鉢で木を充分に作り大きな花を咲かせるという、はまちゃんも挿し芽時期は栄多喜夫氏よりも遅らせてはいても同じような方向での菊作りをされているのではないでしょうか。

同じ日比谷で展示会をされている会に日本菊花協会というところがあり、そこの方には1本仕立てで切花を栽培している方々が多くいて、その中のお一人が日立の菊池さんで、菊池さんで、40年以上前に全国大会には花を1花も持たずに3年以上通い、名人の花直しや栽培方法しっかりと学び、独自の栽培方法を確立された方で彼は一棚3鉢ずつを千鳥に並べて45鉢〜60鉢を南北に並べ、庭にそのような栽培棚を5〜6個作り、草丈が2メートル30センチ〜3メートル、葉の大きさが25センチ〜30センチのもの凄い木作りをして巨大な花を咲かせていて、その方法は、度々訪れて学んだ諏訪の小林さんに受け継がれていったのです。

菊の木作りは大きければ大きな花が咲くかと言うとそうばかりでなく、管物の花百合等は盆養で咲かすより、福助のほうが遙に大きな花が咲く品種ですし、金山、越山も福助やダルマの方が大きな花を咲かせる栽培に向いている菊なのかも知れません、これらはダルマの挿し芽時期に挿し芽をして一気に育て上げた方が栽培が楽でその方法で直径30センチ以上の花が咲いた経験が何度かあります。

今年全菊連では、キングサイズの部門が復活します、気品のある花を咲かせるのが王道ですが、大きな花にも大きな魅力があります、ぜひ今年は切花で大きな花を目指して見ませんか。

i0 i1 i2 (1) 昨日植え替えた、「トミコ」
(2) 昨日植え替えた、金越山等
(3) 去年10月に菊友から頂いて来た盆養の銀峰、これを切花に使う予定。
 
 植える花夢流・菊花と生活を楽しむ・・・
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