菜園の隅やガーデニングにも最適な最新のスプレー菊の「ヒ・ミ・ツ」  その1
2008/07/03 (木)

スプレー菊は日本の中菊が戦前アメリカに渡りその後イギリスを経て50年ほど前にオランダで品種改良が進み沢山の品種が生まれて、ヨーロッパで切り花として人気を博した。

日本には全菊連の川田前会長が農林省におられた30年ほど前にオランダから数百種類を里帰りさせて、菊の切花生産農家が芽つみ作業で人手が不足していたので一時大きなブームになり、営利栽培としては有る程度定着するのだが、趣味の菊栽培としては25年ほど前に一時的に栽培が盛んになったこともあったのだがスプレー菊はヨーロッパで温室栽培を前提に品種改良を進めたため、日本の気候、培養土、更に在来の菊の栽培方法が合わずに栽培はその後余り普及が進まなかった。

今から7年前の平成13年、福島県いわき市で全国大会が開かれた年の5月当時の川田会長と静岡の岡ノ谷氏がイギリスのフランク・ローウエ菊育種場で作出された、「リヌーン」と「リスキー」を導入して、全菊連の各地の指導員20名ほどで試験栽培が行われた、しかし全国の菊作り名人と言われる方々が揃って根腐れを起し「スプレー菊は根が弱い」と嘆いた、機関誌59号に載った写真には品種の持つ円筒形で20輪以上の花が整然と咲いている物は全く無かった。

しかし、この年の全国大会の会場入り口に整然と並んだリヌーンとリスキーの色取り取りの鉢植えの花数とその美しさには度肝をぬかれた、富山県福野(現在は南砺)の植物園の技術力の高さに驚かされた。

私はスプレー菊の栽培を手がけたのは20年以上も前に市内の懸崖の名人に勧められて2年ほど栽培したのだが、7センチ程の一重の花が先端に6〜7輪平面状に咲く種類で花色も薄いピンクとか薄い黄色が多く(それがパステルカラーともてはやされていた)余り魅力を感じなかったので栽培を止めた、しかしこのときスプレー菊が大菊とは全く違う栽培上の特徴(ヒミツ)が沢山あることを知ってしまう。

i0 i1 i2 (1) リスキーの実生

サンセットいわきJapan
(2) 草丈が130センチ、1本の幹に葉の数が86枚これも大菊では考えられないスプレー菊の特徴。
(3) 今年の精興園のカタログには魅力的なスプレー菊がいっぱい。
 
 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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