腐葉土作りのコツのコツ
2008/01/10 (木)


真核生物・(糸状菌)・子のう菌類 トリフ

子のう菌類には、コウジ菌や酵母が含まれるのだが一般の人が担子菌(キノコ)
と思っているキノコの仲間の冬虫夏草やトリフやアミガサタケ等も含まれる。


今日は金刀比羅神社のお祭りなのだが私が午前中から仕事があるので朝8時前に
家を出てお参りに行く、天満宮のお宮の前で、教え子達の志望校合格と学力アップを
お願いして、恵比寿様の前で商売繁盛を、本殿の前で、家族の無病息災をお願いした。

家に帰ってから菊作りに関して何もお願いしていないことに気がつく、
今年も神頼みをしないで努力あるのみ。

今日は菊関係の作業が無かったので腐葉土作りのコツを書き込みます(ただし余りにも
具体的なこと、個人のことを例にだして書くので後日、門下生用の非公開日記に移します)

多くの菊作り仲間が利用しているバイムフードを開発された島本微生物農法の島本邦彦氏の
父の覚也氏や韓国自然農業研究所の趙漢珪氏 などが学んだとされる柴田欣志(きんし)氏は
戦中戦後の食糧難の時期、食料増産が叫ばれても肥料が手に入らない中で、独自の農法で
脚光をあびた、それが山に自然に堆積した腐葉土や腐植の中に生息する微生物とその分泌する
酵素に着目してそれを活用して堆肥や肥料を自給肥料それを農業に生かしたのである。

今、菊仲間の方々が腐葉土作りを手がけているのだが、このままでは上手く行かないだろう、
とか、このまま作った腐葉土を使ったなら良い菊は咲かないだろうと思われる方までいる、
本人が気付いてくれるように例に出して書き込んでみます。

落ち葉をを積み込んで、それが発酵して分解して腐葉土になるメカニズムの中で重要な働き
をするのが、多種多様な細菌、放線菌、糸状菌などの微生物たちなのですが
まず、それらの働きを理解することが良い腐葉土を作る近道であると思うので微生物について
少し簡単に書いてみます(日記仲間のよもぎ餅さんが数日前から日記に微生物について
詳しく書いているのでもっと詳しく知りたい方はそれを参考にしてください)

微生物とは

微生物とは何か?、動植物の分類学では微生物として明確な分類群を設けてはいない、
目に見える生物の分類の大綱はずいぶんと前から組み立てられていたのだが、
微生物の知識が出来始めてまだ百数十年しか経っていないので、後から発見された
微生物の生物分類学上の位置はあいまいになっていて、現在はいろいろな分類学上の
群を寄せ集めて微生物と称しているがここまでが微生物というはっきりとした境界線が
引けない、ある生物が微生物であるかどうかはかなりあいまいで、まず微生物とは
顕微鏡でしか見えない小さな生物ということなのでかなり勝手な判断が許せる、
大雑把にいうと「微生物とは数mm程度のものから1mmの1000分の 1ミリくらい
の大きさで細胞のつくりが比較的簡単なもの」と思えばよいでしょう。

土の中で生活するいわゆる土壌微生物は現在1万種以上存在していると考えられている、
良く野菜の育つ畑の土1g(1円玉と同じ重さ)の中には多数の種類の微生物が1億以上と
とても沢山の数が生活していて、少ない畑の土の中でも1000万以上の個体が多数の種類の
微生物同士が相互に深いかかわりを持って共存共栄したり特定の生物の異常増殖を牽制しあい
ながら安定した生態系を作っていると考えられています。

肝心な腐葉土を作るときにも、多くの種類の微生物が関わってくるのだが、特に重要な働きを
するのが、細菌、放線菌、糸状菌の3種類の微生物たちなのです。

@細菌(バクテリア)は、生物のうちで最も下等な生き物で、原則的には水中でしか生活できない、
その形によって、桿菌、球菌、らせん菌に大別される、細胞の大きさ(容積)は、0,5〜20立方
ミクロン(1ミリ立方は10億立方ミクロンで、最も小さい細菌は1辺が1ミリのサイコロ状
の入れ物に、2億もの数が入る事になる)程である。

A放線菌は、細菌より高等な段階に進化した状態の生物といえる、からだの一部は空中にさらし、
一部は水中につけて生活する、放線菌は植物型の生活に一歩踏み出したものと考えられる
細胞の大きさ(容積)は、0,5〜50立方ミクロンほどで細菌とほぼ同じくらいの大きさで、
細胞はのびて糸状の体制になり先端には胞子ができる。この点では次の糸状菌に似ているが
細胞壁や核の性質は細菌にずっと近い。

B糸状菌は、俗にカビともいわれ、子のう菌類(コウジ菌、酵母)、担子菌類(キノコ)、
藻菌類(毛カビ類)、不完全菌類(フザリウム等)、の四群に分かれます。
藻菌類を除いては、陸上生活型で、からだは空中で生育する部分と水中で生育する部分とに
分かれていて、生殖器官は空中で生育する菌糸のにつき出た先に胞子をつける。

細菌は水中生活型で乾燥状態では不適であるのに対して放線菌や糸状菌は乾燥に耐えうることが
できるのです。

正月の時期の生活の知恵として、昔から餅がカビないように水につける事がありますが、
餅が乾くと青色や黄色のカビが生えるので、餅を水の中につけてしまえば乾燥好きの糸状菌は
生えないなくなると昔の人は知っていたのです。

i0 i1 i2 (1)
(2) 木の葉を集めるときに木の葉の下に白い糸状菌の塊があることが多い、
これはほとんどがキノコの仲間のコロニーである。竹やぶにも沢山ある。
(3) アミガサダケ
 
 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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