本日も土麹作り
2008/01/05 (土)

朝土麹の様子を見に畑に行く、腐葉土の山の中に寝かせたのが昨日の夕方4時ごろなのでまだ18時間程しか経っていないのだがもう50℃にもなっていた。

夕方になれば細菌類も十数倍に増えて温度も60℃近くまで上がると思われるのだが、フネに開けて切り返しをして幾分小さな粒にする。

又、新たな構想で試作する土麹を作ろうとしたのだが材料の竹炭が少なかったので石臼で細かな粉にしていたのだが風が吹くと飛び散ってしまうので石臼をハウスに運び込んでそこで作業をする、その時新たなアイデアがひらめく。

豆知識
短時間で発酵させるコツのコツ。
腐葉土作りや土麹作りに活躍するのが微生物ですが、菌類や細菌類には驚くほど多種多様な能力があるのだが、餌になる有機物を取り込んで体重が増加して行く成長速度、つまり、増殖のスピードが極めて速いことも大きな特徴の一つです。

一般的な微生物の1日の増殖率(増殖した物が次の増殖をするまで)を比べてみると大腸菌は18分、枯草菌は31分、乳酸菌では38分、等々と、とても短時間で1個の菌が2個になり、2個が4個になり、さらに4個が8個になるようにして分裂を繰り返します、また、1日の増殖回数は、大腸菌は85回、枯草菌は46回、乳酸菌は38回、なので、1日の増殖率は大腸菌が3×10の25乗、枯草菌が6×10の13乗、乳酸菌では2,5×10の11乗になります

これを簡単な計算式で見ると、大腸菌では1日で2の85乗、つまり3×10の25乗という天文学数字で1兆が10兆集まったものになり、わずか10個の大腸菌が1日で地球上の全人類50数億人(計算上60億人として1人平均50kgとして3億トン)と同じ重さになる計算なのです、(重さになることはそれ以上の有機物を分解して体に取り入れる事です)しかし、現実には餌になる有機物が無限にあるわけではないし、又細菌同士の拮抗作用や、さらに環境の変化(大腸菌は60℃で死滅する、大腸菌に限らずほとんどの細菌は50℃になると活動が抑制されて、60℃ではほとんど死滅するのですが、例外として高温でも耐える菌、耐熱性バクテリアが有り、代表的なものに納豆菌や枯草菌、脱疽菌がある)等でこのような大繁殖することは無いのでご安心ください。

スタートする時の菌の数も大変重要です、計算式で、1個の大腸菌が7時間で1億個になるのですが、スタート時点で1億個あれば、7時間で1億の1億倍(1京)という大変な数になるので、スタート時にある程度まとまった数の菌があることが大切です。

此処に短時間で腐葉土や土麹をいかに早く発酵させることが出来るかのヒントがあります。

今回私は、15リットルづつ土麹を処理して土嚢袋に入れているのですがその時、前に作って現在60℃以上の熱の出ている土麹を両手で一掴みをすくい取って混ぜています、60℃の温度が出ているということは少なくてもその土麹1グラムの中には数十億の微生物が繁殖していることなので、両手で一掴みの中には数千億の元気な細菌類や菌類がいるので、そこからスタートすれば1日(24時間)で温度が50〜60℃に達することは可能と考えたわけです、さて誰も考えていなかった方法での土麹作り成功するでしょうか。

これから皆さんが、バイムフードの拡大培養をして土麹作りに挑戦なさると思いますが、細菌を長期保存をするなら1週間ほどかけてよく攪拌しながら水分を落とし、細菌が過酷な状況で生きながらえるために細菌の細胞の中に胞子(内胞子)を作らせて休眠状態にしなければならないのですが、すぐに土麹作りに利用するのなら温度が50〜60℃前後のとき使うのがお勧めなのですが・・・・・・。


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 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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