2007/05/16 (水)
菊4年生さんのおたずねに答えながら今年の自分の菊作りを考える。
> おはよう御座います。日記の写真見事なものに変わりましたね。
これは21年前の神奈川県川崎市で行われた全菊連全国大会の福助の部の優勝作品です、私の花百合と競技花近松の里の2作品が入っていますが、この写真を見るたびにとても悔しい気持ちになります。
それは、このころは福助にとても熱を入れて栽培しており、全国大会より3日前の日比谷の審査で厚物の国華創雲と管物の国華大行進が共に重陽会の審査で最優等になり、午後に行われた他の会の最優等作品と争う日比谷菊花連盟の審査でも共にトップになり、それぞれ大臣賞と都知事賞を受賞したのです、家にはその後の全国大会に向けて国華創雲の更に立派に咲いている花が控えていたので、わくわくしていました、大会に出発する前の7日と8日は、8日の夜少し花の手入れをするために水を与えないでいて、花の手入れをすませて、奥さんに「これに水をやっておいて」と言って他の花の手入れをして、次の朝、車に積み込もうとして花を見ると花がぐったり 何と、水遣りを忘れていたのです、今なら水を与えて5〜6時間放って置けばしっかり元に戻ることを知っているのですが、その時は愕然として結局その国華創雲の鉢は家において出発したのです。 写真を見る度にそのことが思い出され、上手く行けば写真に3花自分の花があったかも知れないのにと悔やまれるのです。 > > ダルマ作りについてですが従来は盆養の挿し芽を取った後に > 発生する脇芽を挿しておりましたが、4月初旬に挿し芽をし > 親株として育成し、ピンチして挿し芽を取る方法があると本で > 読み、現在2方法を実行中です。 > > 盆養の挿し芽後の脇芽挿しと4月の親株からの挿し芽では > 違いがあると思われますか? > 現在の脇芽の大きさは3cm対米粒以下です。 > あまりにも育ち具合が違うので恐る恐る質問させて頂きます。
品種によって対応の仕方(挿し芽時期等)が違いますのでどのような品種かわからないので一応、私のやろうとしている方法を述べます。
まず、極早いこの時期に挿し芽をして育てようとしているのは、兼六香菊と越山、金越山です、これらは6月15日前後に三枝のピンチをする予定で、そのピンチの仕方が私の場合はポットにあげてすぐにするのではなく、500倍前後のBナインをしっかりと効かせて置いて葉数を付けてからピンチをする予定なので他の方より半月以上早く挿し芽をしているのです。 又、富水や花百合など最大葉齢が少ない菊やBナインの感度が悪く伸びる菊の一文字の玉光院等は、私も6月10〜15日ごろ挿し芽をする予定でいます。 お尋ねの脇芽の大きさは3cmにもなっている盆養の挿し芽後の脇芽を挿すのは早い時期に挿すのに適していますが米粒以下の4月の親株からの挿し芽でもあと20日もすると挿し芽が可能ですので6月5日頃の挿し芽には間に合うと思いますよ。
私はここ十数年ダルマを作っていませんしその前も地元にはダルマの部門が無い時期に参考品として出品していてその作り方を指導していたので自分の作品で賞を競ったことはほとんど無く、日比谷と全菊連全国大会の東京大会、明石大会に全部で4鉢出品をして、運よく4鉢とも特別賞に輝き、そのうち2鉢は種目のトップにはなりましたが腕前はまだまだひよこです。
菊4年生さんの書き込みのお陰で色々思い出しました、今年は福助もダルマも、もう一度初心に帰ってしっかりと作り、全国大会等で種目日本一を目指したいと考えています、又何なりとおたずねください。
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