金越山(きんえつざん)
2005/10/19 (水)

全国大会まで387日   (22日)

今日も1日晴れなかった、これだけ日照不足の日が続くと開花にも、大きく影響してしまい、例年より早めに咲くものと思い、色々と手立てを講じてきたことが裏目に出てしまいそうだ。

それでも明日には太陽が少しは顔を出しそうなので一気に開花が進むかもしれない。

朝の水遣りを、第一燐酸カリウムの2000倍液で行う5回目の肥料抜きなのだが、肥料抜きというよりは、日照不足なので茎葉が軟化していると思うので茎葉と花びらを強くして花腐れ予防のために行う、120リットルの容器で水遣りをするので、まず2リットルのペットボトルにぬるま湯を7分目ほど入れて、そこに60グラムの第一燐酸カリウムを溶かし、よく溶けたものを120リットルの水の入った容器に流し込み、よく混ぜてから、散水した。

私の場合は、水中ポンプを使って水遣り(ほとんど毎日液肥を溶かした水をやり水だけのときは10日に1度も無い)をしている、ポンプの先に一般の水道用のホ−スと散水器をつけたもので1日に200リットルほどの散水をする。

ただ、PK肥料(カリ)を与えすぎると、葉がガサガサに成り、花も小さくなってしまうので注意が必要であるのだが・・・・

その後、切花用の菊に50センチの支柱を取り付ける.

途中で支柱が足りなくなり、黒塗りの竹を切りそろえて100本程用意する。

金越山について


この花は今から6年前に私が作っていた、国華越山の福助が芽変わりしてそれを毎年試作しているもので、YAMATO-1205さんや、赤星君や、上村遙さんや、全国大会で内閣総理大臣賞等多数の受賞者の日野の西野さんや、同じく大臣賞等を受賞している佐賀の田中さんなど極少数の私の友人の所だけで作られている花です。

この花を全国大会に出品することになると、一般の、「古花厚物、黄色」で出品したらいいのか、新花なので少しでも競争相手の少ない部門(種目)で出品した方が有利なのか大いに悩むところである。

私は、全国大会等には、この花はがまだ不特定多数には普及していないので、新花であることをアピールして、出品をするのが一番よいと思っている。

しかし、実生ではないので実生の種目や根引きでは出品できないので、やはり「新花(普及花)厚物、白、黄」での出品が1番妥当と思われるのだが、この種目では実生園から5000円で売り出された新花と戦うことになる。

実は金山が売り出される前の年、国華園の新花花壇の隅に3〜4鉢の背丈の低い盆養の金山が置いてあった、社長に、「この花を来年、国華金越山としてうりだすのか?」と聞いたら、「葉の形が越山と同じですか?」と逆に聞き返されてしまった、確かに葉が整然としていて、私が作る葉の暴れた越山とは違うのだが、「優しく作るとこんな物ではないですか」と話していたのだが、いつも物事をはっきり言う人なのに、なんとなく社長の話しぶりが気になった。

次の春のカタログに新花として発表された菊の名は、国華金越山ではなく「国華金山」になっていて異様に感じられたのだが、その後はまちゃんの掲示板に、越山の作出者の、山口信由氏、(今年5月に81歳で他界)が「国華金越山」で発表することを許可しなかった、というのを見てやっと社長の話しぶりが納得できた、そんな事情で現在まで、国華園には「国華金越山」と言う名前の菊は存在していない。

ややこしい、話になるが、太花園のカタログには「国華金越山」と言う名前の菊が載っているのだが、知人がそれを取り寄せて栽培したが、薄い黄色で実際は「金山」であった。

太花園が無くなった今、「国華金越山」はどこにも存在していない、私の知人がこの花を展示会に出品する時は、新花の部門の無い会の展示会では「金山」として出品した方が色が濃いので有利だと思う、全国大会等に出品する時は自分で有利だと思うところに自由に出品するとよいと思う、どちらにしても、来年の苗を取る時、金山と間違えないように、私が、便宜上付けている名前の「金越山」にしておくのがいいと思う。
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i0 i1 i2 (1) 前列、手前から、金越山、国華金山、国華越山。
(2) 50センチの支柱、手前が竹の支柱。
後ろが市販のスチール製
(3) 頂天の蕾を伸ばす実験中のスプレー菊。
花が咲き始めてしまった。
 
 植える花夢・新たな菊作りに夢中
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