2008/10/16 (木)
引っ越しは今日で終わります、良い天気で暑くなりました。
今日は不燃ゴミの搬出と清掃業者さんが入って来ます。 寝不足で痛む身体を古いマットレスから引っ剥がす様になんとか起きた。 もう二日もお風呂にも入らずに荷作り・掃除をしていたので汗臭いしなんか、身体がべたつくような気がして気分が良くない。 業者の方は9時の予定で来てくれた。ところがどんな打ち合わせをしたのか清掃業者が先に来てしまった!部屋にはまだ不燃ゴミの袋やブックオフに売る予定の本が入った箱が山積み! さあ、大変だ!お掃除が出来ないではないか。 悦子は大慌て、携帯でゴミ搬出の業者に電話するも繋がらない。「電池が無い!」私も携帯を持っていったが充電器までは用意してない。悦子は近くのコンビニに電池を買いにすっ飛んで行った。その間清掃業者はとにかく出来る場所から先にと素早く作業にかかる。その早い事、要領の良い事! 私は最後の宅配便に今まで着ていた直子のシャツとジーンズを押し込んで来た時の上下に着換えた。 悦子はなんとかゴミ搬出業者の方に連絡を取って、少し遅れるが10時頃には来てもらう事にした。 業者が入ったのでは私の出る幕はないので大家さんに最後の挨拶をして返ろうとしたんですが・・・
「お金がない!」本の片付けをしていた悦子が青くなった。「このバックに入れて置いた200万!引っ越し支払あるし、明日もう帰るんで貯金全部下ろしておいたのよッ」「何処の部屋に置いたの?」「ええと、私の部屋だからぁ・・・あーっ、ゴミ〜っ」脱兎のごとく飛び出してゴミ置き場へ___わたしも後を追ったら途中階段ですれ違い。 「バック、バックぅ〜〜」と引き返していく。 私は一度ゴミ置き場に。今日の燃えるゴミの緑色の袋が一個解いてあって中から大きな紙バックが飛び出している。念のため覗くと空っぽだ。紙袋に大金入れて置いたなんて聞いてなかったンだから、ホントに何考えてんだか・・・ アパートに戻ると玄関脇の最後に清掃頼む予定の部屋で幾つものバックを夢中でかき回していた。でも目は中を見てないし、出てきた封筒を右から左に送っているだけ。 「悦子、一発殴るからねっ!」と声を掛けておいてほっぺたをパチン! 瞬間ハッと正気に戻った。「あ〜〜〜・・・」手元を覗いてもう一度バックを覗く「あった、あった〜〜ぁ」と泣き笑いでした。後で聞くと寝不足でぼ〜っとしていたので袋からバックに移したのをすっかり忘れていたとか。本当に人騒がせなぁ・・・『引っ越しゴミに大金!』な〜んて明日の新聞タネになるじゃないの。
私も力が抜けてしまってゴミ出しも掃除もどうでも良くなってしまった。第一もうプロが来たんだから・・・と後は悦子に任せて帰ることにした。 大家さんにもう一度挨拶してアパートや周辺の景色をデジカメに納めて少し後ろ髪引かれる思いでバスに乗った。
サンロードでお土産のお菓子など買ってあとは一路新幹線で家へ・・・ (さようなら、吉祥寺の街、直子が大好きだった街・・・) 多分もう二度とこの街に来ることは無いでしょう。
夜には悦子もこの街を離れて来ます。
|