2019/02/09 (土)
□13:30〜流通経済大 市民大学講座・龍崎孝
またしても最強寒波。
学食で昼飯をすませて、と早めに家を出る。悪天候に弱い武蔵野線を利用するので、さらに早めに。 銀座スエヒロが請け負ってやっているというメインの学食は3月いっぱいお休み。そうか、もう大学は休みか。
きょうの龍崎先生は、TBS「あさチャン!」でコメンテーターをしているらしいが、見ないから知らない。 毎日新聞、TBSとメディアの現場を歩いた方なので、話は軽快でおもしろい。
題材は、昨年夏の甲子園高校野球で、 週刊ベースボール誌と週刊朝日誌はそれぞれどうとらえたか、 高校野球に対するその考え方の違いは何か、という話。
のっけから受講者に問いかけた。 「昨年の大会で、いちばん印象に残っているのはなんですか?」 受講者から声もなく、回答も求めなかったが、「そうです、あのチーム、あの選手ですよね」。 さらに、「みなさん方の思っていることが違ったら、今日の講義はできません」とな。 「では、大会前から注目していた方はおられますか?」 200人くらいいただろうか、手を挙げたのはわたしともうひとりだった。 龍崎氏は、(いたことに)意外そうな顔をした。 まあ、わたしの場合は、公立でしかも農業高校だから応援したかっただけやけどね。 吉田の名前さえも知らなんだしね。 「優勝劣敗という言葉がある。トーナメントはその優勝をを決めるもので、高校野球は最たる例だ」 ではなぜ、勝った大阪桐蔭よりも金足農業の方が、印象に残っているのか?
そこには、100回記念大会ということもあり、記憶に残る大会にしたいという朝日新聞の思惑があったのでは…。 大会前に発行のBB誌に紹介された注目選手は、1番が優勝候補の花咲徳栄の野村佑希で一人で1ページを割いた。2番目は大阪桐蔭の根尾、藤原で二人で1ページだった。 金足農業の吉田はと見ると、3番手で2ページに8人紹介されたうちの一人だった。 片や、週刊朝日は注目の筆頭に金足農業の吉田を挙げていた。
大会終了後に発行した大会特別号においても、BB誌は大阪桐蔭中心の編集であるのに対し、 週刊朝日はあくまでも吉田を軸にした編集で徹底していた。表紙も吉田の雄たけびである。
BB誌は高校野球とはいえ、野球の勝負ととらえた。 一方、週刊朝日は、高校生の野球としての価値は何か、 3年間の高校生活における野球とはなにかと見たのではないか。 その時、公立高校、実業高校、全員が地元中学出身というのが値したのではないかということだ。 100回記念大会を盛り上げたかった朝日新聞は、金足農業の活躍に助けられ安堵したのではないか、と。
共感するところがあり、終了後、龍崎先生に近寄り、 金足農業に注目したいきさつ、高校野球のあるべき姿など私見を話す。
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(2) 営業していたカフェで軽めの昼食。コーヒーを付けて490円也。 先客が数名いただけで、学生らしき姿は見えず。
(3) 朝から雪です。
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