子離れできない親。
2019/02/03 (日)

harenotikumori.gif □13:30〜市民劇場 江戸落語を楽しむ会

午前中は天気もよく暖かだった。
が、午後になって日がかげるとやはり肌寒い。

いつもなら、「柚子を穫れ!穫れ!」とうるさい女房どのが、今年は何も言わない。
柚子ジャムをつくるのがめんど臭くなってきたのか?
危ないなぁ。
剪定の時期でもあり、きのう「いいかげんに穫らないと」
というと、今朝になって穫れと。

そのあとは落語を聴きに松戸へ。ただで楽しめるのはありがたい。おまけに優先的に入れてくれる。

『匙かげん』
(1)三田に阿部玄渓という名医がいて、息子の玄益も腕はいいが、若気の至りで遊び過ぎて
  勘当となった。
(2)玄益はその後、心を入れ替え、八丁堀で医道に精進して評判の医者となった。
(3)玄益、放蕩していた時分に通った品川宿の叶屋という茶屋へ二年ぶりにやってきた。
  当時馴染みだった芸者のなみの消息を聞くと、叶屋曰く、玄益が二年前、なみと夫婦の
  約束をしたのに、その後玄益がすっかり来なくなったのを気に病み、なみは気が狂って
   しまった。置屋の松本屋から叶屋があずかり、奥の座敷牢に入れている、とのこと。
(4)玄益は「それは私の責任だ。なみを引き取る」と申し出た。悪賢い叶屋は、玄益から
  身請け費用として三両、松本屋からも仲介料として三両、計六両を自分の懐に入れ、
  玄益になみを預けた。
(5)玄益はなみを引き取って、八丁堀に連れてきて、必死の治療の甲斐あって、なみは
  半年あまりで全快をした。
(6)なみ全快の噂を知った品川宿の叶屋は、すぐに松本屋と相談。また悪知恵を働かせて、
  「年季証文がこっちにある限り、身請けをしたことにゃならねぇ。あたしが間に入って
  巧くまとめる」と言って、八丁堀の玄益の元へ。
(7)叶屋は玄益に「年季証文がない以上、なみを引き取らせてもらいます。お上に出せば、
  証文が口を利くんでぇ」と捻じ込んだ。この騒動を耳にした大家八兵衛が間に入って、
  「明日、あたしの家に来てくださいな。話をまとめておきますから」と、ひとまず
  叶屋を帰した。
(8)翌朝、大家は一計を案じ、猫の餌用の瀬戸物の欠けたお椀に熱い湯を入れて、叶屋が
  来るのを待つ。やって来た叶屋に大家が、「派手にお仕事をされている品川の叶屋さん
  まさか、手ぶらで来ることはなかろう」と聞えよがしに婆さんに言い、叶屋はしぶしぶ
  八兵衛、女房、そして猫の分まで小遣いをひねり出す。挙句に、「なみは玄益先生が
  身請けしたはず」と言うのを聞いて怒った叶屋が体を前に迫り出して膳を倒して熱い湯
  を被って、お椀を投げつけて割ってしまう。
(9)話合いは決裂し、叶屋と松本屋がついに、南町奉行所の大岡越前守へ、お恐れながら
  と訴え出た。いよいよ、裁きの日。奉行は玄益に「年季証文が松本屋にあるからは、
  なみを身請けしたことにはならん。身柄は松本屋へ引き渡すのじゃ」と申し渡した後、
  松本屋にも「なみを治療してもらったのであるから、玄益には薬代、治療代を支払う
  ように」と申し付け、松本屋も越前の計略に気がつかず、支うと請け負う。
(10)さて大岡越前、玄益に「なみの薬代、手当て代はいくらじゃ?」と訊く。玄益は
  「金のために治療したわけじゃない」と断とうろするが、越前の真意を察した大家
  の八兵衛が言うがままの金額を越前に告げる。
(11)治療代が一日に一両、薬代は二両を日に三度で六両、半年で締めて千二百六十両
  を即金で支払うことを越前は松本屋に命じる。もし嫌なら示談にせよとのこと。
(12)翌日、叶屋が大家の所へやってきて、また小遣いをせびられた挙句、示談を申し
  入れた。勝ち誇ったように大家は「あなたは双方から三両ずつ、計六両を懐に入れまし
  たね。それはあなたの働きだからいいでしょう。しかし、猫の大事な瀬戸茶碗を壊した
  のはあなたですから、千二百六十両いただきましょう」と脅かした。叶屋が「ご勘弁
  ねがいます」というので、百両で示談になった。
(13)そこで、サゲ。
  八兵衛「叶屋さん。書いた証文が口を利きましたか?」
  叶屋 「いいえ。欠いた瀬戸物が口を利きました」

月の家小圓鏡、来月は常盤平の市民センターでやるとな。

また年越し。

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(2) 今年もずいぶん成りました。
きょう1回目の収穫。とりあえず、レジ袋大にいっぱい。
まだ、こんだけ残ってます。
(3) 落語を聴く。
先日の月の家小圓鏡、演題は『匙かげん』。
 
蘖ひこばえの菜園作業メモ
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