2016/09/03 (土)
□13:00〜 サピアタワー・高野山真言密教 「大師はいまだおわしますか」
「至宝でつづる御山の魅力 −その美と歴史−」 関西大学文学部教授 長谷 洋一 「大師はいまだおわしますか」 総本山金剛峰寺宗務総長 添田 隆昭 写経(般若心経)体験 指導:金剛峰寺 僧侶
三鈷の松(さんこのまつ)http://www.koyasan.or.jp/meguru/sights.html
女人道 高野山は女人禁制であったことは知られている。しかし、女性が高野山へ行けなかったわけではない。 高野山への主な道は7つあって、 女性は高野七口とよばれる入り口からは山内に入れず、各入口には女性のための籠り堂として女人堂が建っていた。 これを巡る道を女人道といい、周囲をぐるっと回れるようになっている。奥之院のすぐ横も歩けた。 こんど世界遺産に追加認定されるそう。道では熊野古道に次ぐもの。
外国人の観光客が増えた。 関空から難波へ出て、C国の方は日本橋(にっぽんばし・電気街)へ直行するが、 西洋のお方は南海電車で高野山巡礼へ、というのが多いようです。 お参りして宿坊に泊まって、精進料理を味わって、 阿字観瞑想体験を行ったり、朝の勤行に護摩行や写経をしたりと、体験型が受けているらしい。
考えてみなさい、西洋の教会では礼拝はできるが、宿泊してご飯を食べるというのはありません。 日本文化を知る格好のちなんですね。
あとは、添田総長によるありがたいお話。 というか、ほとんど漫談。「残り5分ですね。本題です」。
お花畑の極楽浄土というが、死の淵から蘇った臨死体験された方の話の共通するすところは、 天井の片隅から死にゆく自分を俯瞰しているということです。 また、よく「夢枕」とか、「お告げ」とかいうのがある。 これも共通するところは、現世で生きている人が「聞く」「見る」ということです。 つまり、亡くなった方は「あの世」には行っていません。
この世にいます。 あなたの隣にいます。 「千の風になって」という歌がありますよね。 墓にお参りしてくれればわたしはそこにいます。 仏壇で手を合わせくれればわたしはそこにいます。 どこででもわたしを思い出してくれれば、わたしの話をしてくれれば、わたしはそこへ行きます。 そこにいます。そこというのは、あなたのそばです。となりです。
道に迷った時、困ったとき、「南無大師遍照金剛」と唱えてください。お大師さんがそこにいます。
だから、「お大師さんはいまだおわします」。
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