2012/05/25 (金)
小雨。予報どおり降った。
さて、「WASHOKU(和食)」を世界の無形文化遺産にしようという動きがあるそうで、いつぞやの読売新聞が大きく解説していた。 それによると、現在食分野の無形文化遺産は、 世界で「フランスの美食術」「地中海料理」「トルコのケシケキの伝統」 「メキシコの伝統料理」の4件が登録されているそう。
「和食」特徴として、 ▽「自然の尊重」という精神にのっとっている ▽だしを使うなど、食材の持ち味を引き出す工夫が発達している ▽みそやしょうゆ、日本酒など風土に即した発酵技術が発達している ▽米、みそ汁、魚や野菜などのおかずによってバランスよく食事が構成されている ▽料理に葉や花をあしらい、美しく盛りつける表現法が発達している ▽季節感を出すため、季節にあった食器を使い、部屋のしつらえをする ▽正月や田植えなどの年中行事と密接に関連している ▽食事の時間を共にすることで家族や地域コミュニティーの絆を強めている などとしているが、庶民的には「ご飯にみそ汁、お浸しや煮魚などのおかずで構成された食事のこと。 一汁三菜を基本とした日本の家庭の食事」で、「米を中心とした栄養バランスのいい食事」としている。
「和食が世界に誇れる文化であると確信」とあるが、今さらの感が強い。 以前この日記でも触れたが、食文化という言葉があるように「食」は文化なんです。 それは世界中の食事がすべてそう。フランスや日本だけではない。 それを世界遺産に登録して保存しようということは、当たり前の食事が当たり前でなくなって、 その文化がいかに崩れているかということだろう。
「スナック菓子やビスケットだけの朝食や昼食、サンドイッチと焼きそばといった『主食重ね』の夕食。 食器を使わずアルミホイルを皿代わりにする。箸をきちんと使えない子ども。 家族はそれぞれに好きなものをバラバラの時間に食べる−−。」 「家族が食卓を囲んで、一汁三菜を基本にした食事をするという理想からはほど遠い。」という囲み記事を同載しながらも、 「和食が世界の無形文化遺産に登録されれば、 日本人自らが和食の魅力を再確認し、次世代に継承する原動力になるだろう」と締めくくっているが、 はたして「????」である。 たぶん意識は変わらないだろう。食糧政策が変わらない限り。
◆収穫◆蚕豆、絹さや。スイスチャード、水菜
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