2012/03/18 (日)
昨夕上がったと思った雨が、また降ってる。「雨女」の娘がいっしょだから、しゃあないか。
ホテル朝食後、「くろしお」で和歌山へ。 近鉄で昼飯の寿司を買い、実家近くでひとり住まいの父の家へ。 兄が亡くなってから帰省の際はここで世話になる。
ひと休みしてから、頼んでいた花を受け取りに花屋さんへ寄り、お墓参りの前に仲人さん家へあいさつ。 仲人さん家はお寺のすぐ裏。 話が長い方たちなので、あいさつだけと思ったが、「あがれ、あがれ」と繰り返しすすめられる。 「後でまたお寺へ来るのでその時にもう一度寄る」とその場は失礼して墓参りへ。 父が建てた「先祖代々の墓」、祖父が建てた3人の戒名が並ぶ墓(誰のかは不明)、わからない先祖が建てた墓、 曾祖母が妹(?)と建てたと思われる実家の「先祖代々の墓」、 表面が崩れ落ちた古い石の墓(誰の墓かまったくもってわからない)と5基もあるからやっかいだ。 「後でまたお寺に来る」というのは、この墓のことで住職に相談の時間を取ってもらっていたので。 彼岸の忙しいときに…。 親類の墓もいくつかあり、女房どの、娘にその説明をしていると、「ごぶさたやなぁ〜」とあいさつをしてくれる女性が。 こちらも「こんにちは」と頭を下げるが、さて、誰れやったかいな? と、怪訝そうな顔を察知したのか、「○○の佐知子です」。 今、説明をしていた親類の、しかも従姉だった。しばらく、墓を挟んで雨に濡れながら立ち話。 嫁に行って40年余りにはなるだろうが、その間顔を合わしたのは、祖父母、両親、兄の葬儀くらいなものだろう。 申し訳ないがわからなかった。
墓参りをすませ叔父の家に戻っていると、先ほどの仲人のおじさんが迎えに来た。 どうやら、墓参りの後、寄ると思っていたらしく、おばさんに「やいの、やいの」言われたようだ。 今度は上り込んで話すが、二人とも80歳前後になり、寂しいかな、残念ながらおばさんの回線がずれ始めている。 卵を持って帰れと一箱渡される。
坊さんに墓がいったい誰の墓なのか知りたいと話すと、 名前が明確でないと寺の過去帳でも調べるのが難しいと言い、 表面が崩れている墓は「石の感じから300年は経っているのでは?」と言う。 父が建立した「先祖代々」以外をひとつにまとめて五輪の塔を建てる方法もあるという。 そんな金もなし、まあ時間をかけてゆっくり考えるよ。
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