2011/09/21 (水)
台風15号首都圏通過。
昼飯を食いながら、「帰りがまともだね〜。飯食ったら帰るか」などと言ってたら、 総務から、「電車が止まる恐れがあるものは自己判断で早めに帰れ」指示が飛ぶ。 「お〜っ、常磐線は間違いなく止まるね」 オトシヨリ(こういう時は素直に認める)は、3時過ぎにキリついたところで、「わりぃ!」と事務所を出る。
常磐線のターミナルには近距離快速用と中長距離快速用の2つのホーム、4線あるのだが、 すでに近距離のホームには電車の姿がなく(これがまたオカシイ。普通なら中長距離が先に不通になる)、発車案内板も消えたまま。 仕方なくそちらのホームに回るが、短い編成で混むのを覚悟で乗り込む。 しかし、時間になっても発車する様子がない。 「本日に限り、行先変更と発車時間の変更をいたします」の車内アナウンス。 ようやく発車したものの、強風のため2度、3度と停車。 「しばらく様子を見る」と江戸川鉄橋の手前で停車した時は、 「これから台風が来るちゅうのに、強まるだけじゃん。いつまで様子を見るつもりじゃ」 と思っていたら、隣に立っていた男から同じ言葉が漏れた。 とはいうものの、最徐行(自転車並み)で鉄橋を渡りだしたときは、なぜかこっちまでヒヤヒヤもの。 通常の3倍近い時間がかかって乗り換え駅に着いてくれた。 ここまで来てくれればやれやれだ。あとは心配ない。
通常の倍近い時間かかって帰宅。 強風に雨で傘は役立たず、ズボンの裾はびしょ濡れ。 乗り換え駅で「帰るメール」を入れているが、玄関を開けたとたん、 「給湯器が点かなくてシャワーが出ないのよ」という。 で、シャワーの代わりに台所のガスレンジでの沸かし湯で体を洗う。 雨が吹き込んで点かないのだろうが、一方で、 「いよいよ寿命か?」と羽が生えて飛んでいく30万円が頭に浮かぶ。 TVでは軒並み止まる電車のニュースに駅の映像。いい時に帰ってきたもんだと他人事のように気楽に見る。 あとは、家を揺らすほどの断続的な強風と強い雨音。それに混じって、物が飛ぶ音や鉢物が倒れる音。
早い夕飯にすることもなくウトウトして、気が付いたら10時半過ぎ。急ぎ足の台風は、ほとんど収まっていた。 外へ出てみると、門先に置いたプラスチックの脚高ポットのポーチュラカが、 根鉢を現したまま転がって、そのポットの姿がない。 風に吹かれてどっかに飛んでいったかと周辺を捜すと隣の家の駐車場に…。 くたびれた、長い夜だった。
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