日本は本当の長寿国ではない。
2011/06/15 (水)

という、小泉先生の話。
今日の演題は「日本食で大震災を乗り越える」で、
その前の冒頭の話が「放射性物質を抜くためには、味噌と醤油を摂れ」ということ。
そのことについては、広島大学の話が「AERA」にも記事になっている。
小泉先生は広島大学大学院医学研究科の客員教授も務めているが、残念ながら氏への取材はなかったそうだ。

味噌汁
味噌汁 posted by (C)hikobae

以下、小泉先生の話を羅列。
大豆を食べようということで、被災地に向けて「豆腐100万丁運動に取り組んでいる。
ありがたいことにそれを知ったパラグアイへ移住している方から、100tの大豆と2000万円が送られてきた。
大豆はよく「畑の肉」と言います。
「豆腐の納豆汁」「豆腐の味噌汁」は「肉の中に肉」が入ってるんですよ。
近代栄養学はカロリー計算による食事を推奨しているが、
日本人は「おむすびと味噌汁」が、一番元気が出る食事だ。
そういうDNAになっている。
沖縄には、「薬食同源」「医食同源」という言葉があり、ず〜と長寿県と言われてきた。
しかし、戦後アメリカが入ってきたことによって、それも崩れてきた。
日本は世界一長寿国といわれるが、それは生きている人全員の平均であって「健康平均寿命」ではない。
健康で長生きはどの国か? 
1位はデンマークであり、フィンランド、ノルウェーと続く。日本は世界で中位でしかない。
平均寿命が下がりつつあるというが、下げているのは若い人の死である。
健康で長生きは社会保障が整っている国と言えよう。
しかし日本でも健康で長生きという地域がある。
奄美大島と徳之島だ。
奄美大島は沖縄本島とアメリカに米国に差し出し、基地としての調査がされた。
しかしアメリカはいらないとして昭和27年に返還してきた。だから、アメリカの影響が少ないんです。
近々、「賢者の非常食」という本を出します。
その中でも紹介しているが、
1.鰹節 
2.高野豆腐 
3.羊羹 
4.カップライス 
5.佃煮 
6.乾燥納豆 
7.魚の缶詰 
8.梅干 
9.ドライフルーツ 
10.太田胃散 
これに、醤油または麺つゆ、箸を忘れないように。
鰹節は堅いやつね。いざという時にしゃぶっていると柔らかくなる。
高野豆腐も麺つゆを薄めてそれに浸しておくとおいしく食べられる。日本初めての宇宙食ですから。
羊羹は大きなエネルギー源です。
乾燥納豆、梅干は食中毒防止になりますね。


□大手町Newsカレッジ 小泉武夫先生 19:00〜産経新聞

 
蘖ひこばえの菜園作業メモ
[ホームに戻る] [今日の日記へ] [この日の日記へ]