帰宅難民。
2011/03/11 (金)

帰れそうにない。

東北地方太平洋沖地震
東京23区  震度5強
千葉北西部 震度6弱

いやぁ〜、おとろしかった。
なんせ、初めての経験やもんなぁ〜。
最初の揺れは長く、長く、徐々に、徐々にそれが大きくなってくる。
さすがに「おっ、やば!」。机の下に潜り込む。
収まりかけたころ窓の外を見ると、みんな避難している。
すかさず、次の大きな揺れが…。
今度は、さすがに外へ出たね。
隣の高いビルが、ギシギシ音を立てながら、ゆらりゆらり。
耐震・免震構造になっているとはいえ、そのまま倒れてくるのではないかと思うくらい。
机の下は初めての経験やわ。
いやぁ〜、ほんまにおとろしかった。

TVで津波の様子を見ると、ますます恐さが増す。
見る見るうちに濁流で田畑がなくなり、ハウスがのみこまれていく。
春になって、準備を始めなきゃという時期なのに、今年の田植えはまず無理だろう。

ある部署は、きょうの午後からあしたにかけて会議で、担当が全国から集まった。
「役員のあいさつを聴いただけで終わりで、あしたもなくなりました」
ホテルを予約しているヤツらはいいが、かわいそうなのは単身赴任者。
自宅で泊まるつもりでいたのに、帰れない。

5時前くらいだったろうか、こんなときに例えが申し訳ないが、
蟻の行列のように人がぞろぞろ歩いている。
当然、電車は全部ストップしてるから、歩いて帰るつもりなのだ。
わが社も、歩いて帰れるものは帰宅の途についたが、こちらはハナからあきらめ。
ホテルをとろうにも電話もダメだし、
タクシーも調達できないだろうし、それどころかまず動かない。
7時ごろ買い出しの牛丼弁当を食って、事務所で明日の朝を待つ体勢に。
8時過ぎになって、若いのが一人3時間近く歩いて事務所へ戻ってきた。
「あそこからなら、自分家へ帰ってもたいして変わらんだろうに」
「いや、帰ってひとりで過ごすよりも、戻ってみんなといるほうが楽しいと思いまして。こんな経験、まず、ないですもん」
若いヤツらは、ほんまに元気やわ。
早々とカラオケBOXを予約して出ていった。

この時間(10時半)になっても、まだ揺れが続いている。
余震て、こんなにしつこいんかいな。
また揺れた。11時。

こんなところへ、女房どのから義理母が亡くなったとの知らせ。
きのう義理姉が見に行って、あと1週間くらいと言われていたから、覚悟はしていたが身動きが取れない。
これで、女房どのきょうだいの連れ合いも含め、親は誰もいなくなった。

i0 (1) 2度目の大きな揺れのとき。
(2)
(3)
 
蘖ひこばえの菜園作業メモ
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