2009/05/29 (金)
と聞いて、ピンとふみさんを思い浮かべるお方は、農園日記通。 しかし、残念ながら、きのう、朝飯を食いながら見たいや〜なニュースの話。 警察庁は27日、4月中に全国で自殺した人は3,027人だったと発表した。 「自殺者が、今年に入り、4か月連続で昨年同期を上回っており、 1〜4月の自殺者は1万1,236人(昨年同期比493人増)となった」そうで、 なかでも、最も増加数が多かったのは千葉県で98人増、次いで埼玉県が84人ということだ。 首都圏で電車通勤していると、毎日のように「人身事故」に引っかかる。 申し訳ないが、「またかよ〜、かんべんしてくれよ」と思うのが本音である。 この事故の場合、まず100%と言っていいほど飛び込み自殺だ。 何年か前、五木寛之氏の講演を聴く機会があったが、 氏は自殺の現象を捉え、「現在の社会は乾ききっている」と表現していた。 現代の日本を自殺大国といい、年間3万3千人余りもの自殺死亡者がいることは、 年に4回神戸級の大地震があったと同じ、6年から7年に一回広島に原爆を落とされることに匹敵し、 2年間でベトナム戦争中に落命した米兵の総数をかるく上回るといい、 日本人は心の戦争、見えない戦争のまっただ中に生きている。 日本人の命の軽さに大きな危機感をいだく、というようなことを話していた。 また、戦後合理化の波の中で、私たちは悲しみという人間的で大切な感情の存在を否定し、 明るさ・快適さだけに価値をおいて走り続けていることが、 自殺者の増加に代表される乾燥した社会的風潮を作り出す一因であるとの考えである。
あしたも雨。
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