2009/03/06 (金)
昨夜、雨の中、帰宅すると女房どのが、いきなり、 「おとうさん、メジロが来たのよ!」と大きな声で大はしゃぎ。 まあ、確かに、今年は来ない、来ないと心配し、さみしくもあったわけで、こちらも、 「えっ! ホントか?」とうれしくなってしまった。 そして、今朝、朝飯の後、新聞を読んでいると、 「ほら、ほら、来てるよ。かわいいね〜」と。 雨の中、用意したみかんをついばんでいる。
わが家は、わけあって、今年はひな飾りはなしであったが、 飾ったお宅では、そろそろ片付ける時期かと思うきょう、日本農業新聞にほほえましい投書があった。 農家のお母さん方の投書コーナーで、「女の階段」。 そのコーナーを通じて、横のつながりも活発に行われている。
戦中戦後の物資の乏しい時代に育ったわたしには、おひなさまがありません。 離れて暮らす次男夫婦の子どもには女の子がいますが、同居する長男夫婦の子どもは男の子3人です。 新春にはすぐにおひなさまの広告ちらしが入り、所狭しと飾られた人形店は、見るだけでも楽しいものです。 先日、夫と外出したときに人形店をのぞきました。 とても気に入ったおひなさまの前で立ち尽くしていると、 夫が「この年になって、おひなさまがほしいんか」と笑います。 そして「古希の祝に一つ奮発するか」と言ってくれたのです。 ずっと見ていても飽きない、美しい顔の木目込みの立ちびなで、衣装はみやびな色合いです。 今思うと、おもちゃ屋さんの前で、欲しい物を手から放さない子どものような心境でした。 部屋に飾ったおひなさまは、目を合わせるたびに笑みを浮かべて、静かにわたしを見守ってくれています。 わたしの所に来たおひなさまを、一年中見ていようと思っています。
香川県観音寺市の69歳の女性。
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