風もなく、暖かな一日。
陽だまりは家の中より暖かい。

朝飯後は、ピアノレッスンからの逃避で久しぶりの散歩。
着込んで出かけたら、汗ばむよう。
畑は収穫だけ。
白菜は寒さで腐っている。ひとつは中までまるっきりだめだったし、
ひとつは腐った葉や、虫食い葉を剥いていくと、またまたミニ白菜に。

いつもの散歩コースから少し外れていて気がつかなかったが、菜園付きの茶店。
ログハウス風というより、ログ小屋といった感じの、いかにもの手づくりで…。
茶店は休みだったが、「いつこんなのができたんだ？」と思いながら、
外から見まわしていると、さらに休み処を増設している主らしきのと目が合った。
「こんにちは。すみません中を見せていただいていいですか？」
と、農園の方を指さすと、「どうぞ、どうぞ」と迎え入れてくれた。
聞くと、一昨年の８月から始めて、去年の夏にオープンしたらしい。
野菜や花苗も販売していて、野菜は自分で収穫してその場で食うこともできるという。
奥さんの実家は専業農家で、その畑を利用しているのだという。
自身は沖縄の出身（いかにも沖縄、の顔だが）で、
「漁師なんですよ。だから畑のことは、まるっきし素人で手探りですよ。義理母と奥さん言われるままで」だと。
子ども連れ、愛犬連れ大歓迎、オープンスペースでバーベキューも。
今日は、自分のためにも青空の下で思いっきりタバコが吸える喫煙コーナーをつくっているのだという。
「土日は自分も子どもといっしょにいたいからと休みにしたけど、ほとんどこのありさまで。
　頭の中で練っている全容が、いつできあがるか、まだ見えませんね」と笑っていた。
「今の子どもは、野菜がどういう風に育っているのかも知らないっていいますから、
　土に触れることを教えてやってください。できれば、種播きや苗植えからできるようにしてくださいよ」
というと、
「そうですね、あの片隅に、そういうコーナーをつくってもいいですね」
期待してますよ。今度はコーヒーでも飲みに寄ってみよう。って、平日は行けないな。

◆収穫◆菜の花、大根、カザフ大根、小蕪、ホウレン草(間引き）、サラダあかり、ルッコラ、白菜、ブロッコリー

(1) 春の訪れ、菜の花。 葉っぱが大きいけど、蕾も見えるよね。 (2) すべて手づくり。 「あの水槽はどうするの？」 「渓流釣りが好きなので、岩魚を飼って炭火で焼いてもらおうかと。 　泳いでいる魚を食うことも学んでくれたらいいと思って」 (3)