2008/10/24 (金)
大手スーパーが、国産農産物販売のために自分のところで農場を持ち始めているが、 イトーヨーカドーが出資する農業生産法人・セブンファームが千葉県の富里にある。 そこで収穫した大根にキスジノミハムシに食害された大根があった。 ヨーカドーは、それを企画外品として販売した。 虫に舐められた跡が残る大根なんて、わが菜園ではふつうなのだが…。
「害虫が異常発生し穴ぼこがありますが、中身はなんともありません」。 1本59円。 都内店で、用意した150本が30分で売り切れたそう。 農場を管理する農家は、当然、規格外品を売ることに抵抗があった。 「農家にもプライドがある。栽培が下手と思われたらしゃくでしょう」。 しかし、「天候によって左右される農業の実態を伝えていくことも必要かも知れない」と感じるようになった。
店頭価格は、農家希望手取りの最低水準となる1本30円を基に計算した。 コンテナ代(1ケース80円、15本入り)1本5.3円、 センターまでの配送費(1ケース100円)1本6.6円、 セブンファーム手数料2%、 センターフィー5%を足して店着価格は45円。粗利益を加えて59円。
わが家の冷蔵庫、イトーヨーカ堂○○店。 先日、たしかに、この規格外大根の新聞折り込みが入っていた。 店頭にはファーム専用のコーナーが登場し、 ブロッコリー、小松菜など契約農家の野菜とともに15品目が並んだ。 一番目立つ場所にあったのが、その規格外の大根。 通常品が148円に対して59円。 用意した200本が午後3時には売り切れた。
その前の日に、この○○店から出る食品残さをファームの肥料として使用していることを知ってもらうため、 ○○店近くの小学生を農場に招き、大根収穫を体験してもらったそうだ。 「皆さんがきょう収穫する、虫が食べたぼこぼこの大根はこれからお店に並びます。 こうした大根もあることを知って欲しい」と。
曲がったきゅうりなども、わが菜園ではふつう。
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