2008/10/22 (水)
四国には、愛媛と高知の二県しかない時代があった。
先日から読み始めた、通勤読書本「日本全国 県境の謎」。 三重県内に、和歌山県の飛地・北山村があったりするが、本当に県境には不思議が多い。
一部を紹介すると、
四国は讃岐、阿波、伊予、土佐の四ヶ国から構成されていることが地名の由来になっているが、 いまもその境界は変わらず、旧国の領域に香川、徳島、愛媛、高知の四県が置かれている。 しかし、現在の四県に落ち着くまでには、波瀾万丈な統廃合が行われてきた。 そのなかでも香川県は、合併、分離を二度繰り返してきた極めて珍しい県である。 1971(明治4)年11月、高松県と丸亀県、それに倉敷県の一部を加えて香川県が誕生。 その翌々年の2月、名東県(現在の徳島県)に統合される。 ところが、讃岐と阿波のそりが合わず、1875年9月讃岐が名東県から独立して再び香川県が誕生した。
「ところが、今度は新任の県令(県知事)と県人官吏との意見が合わず、 挙げ句果てに、県人官吏が一斉に辞職するという事態にまで発展してしま」い、 1876年8月、今度は愛媛県に併合されてしまう。 同じ時期、財政基盤が脆弱だった名東県は高知県に併合され、四国は2県になってしまったということだ。 その状態が3年半余り続き、名東県が高知県から独立して徳島県が発足したのが1880年3月、 香川県の分離独立が実現したのは1888(明治21)年12月のことで、 全国で最後に誕生した県であった、ということだ。
「福島、新潟、山形の三県が接する地点に、摩訶不思議な県境が走っている。 福島県の西北端にそびえる三国岳から、新潟と山形両県の境目を割り裂き、 飯豊(いいで)山頂を目指して、並行した二本の県境がニョキニョキと伸びているのである。 その幅はおよそ三尺というから、1メートルにも満たない。 と、いうことは、ひと跨ぎで新潟県から福島県を通り越して、山形県に着地できるということである。 飯豊山の山頂付近からやや幅は広くなるものの、福島県の細々とした県域はさらに御西岳まで続く。 三国岳から御西岳までの距離は、なんと7.5キロメートルあまりもあるのだ。 いったいこの奇妙な県境は何を意味しているのだろうか。」 というのもある。
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(1) 書名に惹かれて、つい買ってしまったが、 結構おもしろく読める。
(2) 山形県と新潟県の間に、幅1m、長さ7.5qに伸びる福島県。
(3)
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