きゅうりのはなし。
2008/07/29 (火)

harenotikumori.gif わが社の食堂運営は、かのSIDAX。
そこが出している情報誌を手に取ってみたら、たまたま、きゅうりの特集。

わが家では、いじけきって、丸まってしまった四葉きゅうり、この品種は乾燥に弱く曲がりやすいのだそうだが、
静岡市では「きゅうりといえば四葉」といわれるほど根強い人気とか。

祇園神を祀る祇園神社の総本山が、祇園祭でご承知の京都の八坂神社。
この八坂さんの神紋である「五つ木瓜(いつつもっこう)」
(何と、この紋、織田信長の「織田木瓜」と同じ)
が、きゅうりを輪切りにした断面と似ていることから、
京の町では祇園祭の間はきゅうりを食わないという古いしきたりがある(あった)そうだ。
現在でも氏子は絶対に口にしないらしいが、
もっとも一般にはそういった意識も薄れ、普通にきゅうりを食べているそうだ。
まっすぐに切ると紋を想像するので、うそかほんまか、斜めに切ればいいんだとか。
同じく祇園様の博多山笠は、期間中は学校給食にもきゅうりは出さないという。
「木瓜」は読みようによっては「きうり→きゅうり」と読めなくもない。

さらに京都ではきゅうりがらみの行事として、神光院と連華寺というお寺さんでは、
7月21日と23日には「きゅうり封じ」というのがあるそうだ。
これは、お大師さんが中国から持ち帰ったといわれるもので、
きゅうりに名前や体の悪いところを書いて祈祷してもらい、
それを埋めて土に返すことで無病息災を願う。
このように7月の京都では、まさに旬のきゅうりを口にしないという人がいまでもいるということだ。
年がら年中、流通しているきゅうりだが、当時はこの時期を逃すと食えなかったはず。
それで漬け物が発達したのかどうかは知らないが・・・。
その7月もあと2日。

 
蘖ひこばえの菜園作業メモ
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