2008/07/11 (金)
埼玉県は食農教育を推進するため、県内1277校すべての小中学校に農園を設けることを決めた。 通学路沿いに農地を確保し、種播きから収穫までを子どもに体験させる。 食農教育を重視する上田埼玉県知事が発案したそうで、 子どもが食べ物の生産過程を体験し命の大切さを学ぶ教育効果、遊休農地の活用、 地元農家と学校の交流・ボランティア活動などの地域活性化の「一石三鳥」を狙うとしている。 穫れたものを給食に活用し、米飯を増やしてくれることにでもなれば自給率も上がろう。 県を挙げての学校農園構想は全国でも初めてとのことで、 こういった取り組みが全国展開されれば願ってもないことだ。
自給率といえば、割り箸の自給率は1989年には32%だったのが、 2005年には5%にまで落ち込んでいるのだそうだ。 洋食のフルコース(めったに食うこともないが)だと、 たくさんのフォークやナイフが並び戸惑うが、和食はコースでも同じ箸が一膳ですむ。 これもまた日本の文化だと思うが、 この割り箸、現在では、1年間に約259億膳、一人当たり約200膳を消費している。 この木材の量は、木造住宅にするとおよそ2万軒分に相当するというから、びっくりしてしまう。 もともと、割り箸は国内の間伐材や端材がもったいないという発想から生まれたもの。 それが、やはり安さだけを求めて輸入に頼り、海外の森林まで破壊していると指をさされている。 さらには、国内の林業は廃れ、山は荒れている。 昼飯仲間がいないときなど、社内食堂を利用することが多いのだが、 ここには使い回しができる箸と割り箸(たぶん輸入)を置いている。 しかし、なかに「マイ箸」を使っているヤツを見かけるが、ここまでは正直言ってできない。 洞爺湖サミットのPR用に外務省が「マイ箸」を配ったそうだが、 プラスチック製のケースに入ったプラスチックのつなぎ箸だったのだそうだ。 大量に安価にできるしゴミにならないとの考えだろうが、 日本文化を大事にするなら国内資源を活かした木の箸(使い捨てではない)にして欲しかった。
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