2008/06/03 (火)
町村官房長官の「食料不足の国があるのに減反するのはもったいない。 減反を含め農業政策を見直すことが必要」との発言が大きな波紋を呼んでいる。 これを受けて福田首相は、「減反をしないで済むように、みなさん若いんだからたくさん米を食べて」と 、ローマでの食糧サミット出席などのために、欧州歴訪の出発前の記者団のインタビューでこう述べて、 米の消費拡大の必要性を訴えたそうだが、これが正解。 減反政策を見直し、米を増産するだけでは米の価格が下がるだけ。 消費者にとってはありがいことだが、生産者にとってはさらに死活問題が大きくなる。 安くなる分、量でカバーができれば問題ないが、いまでも米余り状態のうえに、いらない米まで輸入している。 こういった問題を解決するのが先だろうな。 海外に輸出すればいいじゃないかといっても、日本の米は国際相場よりも高い。 果たして、その値段で買ってくれるのは、ごく一部の富裕層だけだろう。 ふみさんの日記に書かれているように、金で海外援助をするならば、その金で米価格の差額補填をし、 国際相場で輸出できるようにすれば、発展途上国援助にもなろうし、 日本の米農家も生きられるということになりはしないか。 ただし、それもこれも、すべてわれわれの税金が使われることにはかわらないが…。 福田首相も 「減反しないで済むようになれば、食料自給率は自動的に上がる。まずはそれをやりましょうよ」 とも強調したらしいが、減反見直しだけでは、価格が下がるおそれもあるため、 まずは消費拡大が優先との考え方を示したとみられる。 生理的に好かんお人ではあるが、たまにはいいこというじゃン。
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