「食べることは生きること」。
2008/05/12 (月)

kumori.gif きょうは、最高気温がきのうより2度上がって、4月上旬なのだそうだ。
でも、やはりさぶい。
連休がすんで徐々に衣替えを始めたとたん、また冬のスーツ。コート姿も見受けられる。

野球は巨人、新聞は読売、TVも日テレ・読売系(…ばっかりちゅうことはありません)のわたくしめ。
平日の朝は、「ズームイン!」を見ながらの朝飯、出勤準備とあいなる。
今朝は、橋本五郎さんが、全国のいくつかの県で学校給食費が値上げとなる、その話題を取り上げていた。
「輸入小麦の価格高騰からパンなどが高くなっているのだろうが、
それならば米飯給食を増やすいい機会ではないか、
給食費の値上げにしても、なぜ値上げをしなくてはならないのか、
わが国の食糧事情を子どもたちにきちんと教える、食育の教材にして欲しい」
というようなことをコメントしていた。
拍手、拍手である。
この橋本五郎さん、Potさんの誕生日の祝日回帰を叫ぶなど、共感をするコメントが多い。

時々、この日記で紹介する愛読書・ビッグコミックオリジナルに「玄米せんせいの弁当箱」という作品がある。
「食べることは生きること」。食文化を学ぶことは、生きる術を学ぶということ、
と、大学のキャンパスの空いた区域を畑に変え、野菜を栽培しながら教鞭をとる先生が主人公。
そのなかで、ある小学校で、自分で弁当を作って学校へ持っていく「弁当の日」というのを定め、
それを実行した生徒の卒業の日に先生が生徒に贈った言葉として、次のようなフレーズがあった。
頭に引っかかり、気になったので、つい、書きとめた。

以下その抜粋。

食事を作ることの大変さが分かり、家族をありがたく思った人は優しい人です。

友達や家族の調理のようすを見て、技を一つでも盗めた人は、自ら学ぶ人です。

細やかな味の違いに調味料や隠し味を見抜いた人は、自分の感性を磨ける人です。

旬の野菜や魚の、色彩・香り・食感・味わいを楽しめた人は、心豊かな人です。

一粒の米・一個の白菜・一本の大根の中にも「命」を感じた人は、思いやりのある人です。

食材が弁当箱に納まるまでの道のりに、たくさんの働く人を思い描けた人は、想像力のある人です。

自分の弁当を「おいしい」と感じ、「うれしい」と思った人は、幸せな人生を送れる人です。

シャケの切り身に、生きていた姿を想像して「ごめん」が言えた人は、情け深い人です。

登下校の道すがら、稲や野菜が育っていくのを嬉しく感じた人は、慈しむ心のある人です。

“弁当の日”で仲間が増えた人、友だちを見直した人は、人とともに生きていける人です。

家族が手伝ってくれそうになるのを断れた人は、独り立ちしていく力のある人です。

「いただきます」、「ごちそうさま」が言えた人は、感謝の気持ちを忘れない人です。

家族が揃って食事をすることを楽しいと感じた人は、家族の愛に包まれた人です。

 
蘖ひこばえの菜園作業メモ
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