2008/04/28 (月)
朝は日射しもなく曇り空だったが、次第に暖かな畑日和になった。 と、いっても暦どおりのご出勤。
100年前の今日、神戸港から1隻の船がブラジルに向かった。 「笠戸丸」といった。第1回移民781人が乗っていた。 新生活への夢の方が勝っていたのだろうが、 親しい人と別れ、異国へ向かう不安も大きかったに違いない。 ブラジルは、いまでも遠い。 何せ、地球の裏側、飛行機でも乗り継ぎで24時間以上かかる。 笠戸丸は、西回りで2万q余の航路を52日間かけ、6月18日サントス港に着いたとある。 戦争で中断はしたが26万人が移住、現在では6世まで140万人もの日系人が活躍している。 移民の多くはコーヒーや綿、ジュートの栽培、収穫など農業に就き、それはいまも引き継がれている。
そのブラジルも自国の米価格の高騰を抑制するため、米の輸出禁止規制をかけてきた。 農産物の貿易交渉では、常に自由化を唱える最強硬派国が、である。 今日付の日本農業新聞では、 環境問題や食料問題で世界的権威者であるアメリカのレスター・ブラウン氏が、 「穀物のバイオ燃料化を即刻やめろ!」と唱えている。 以前、この日記でも触れたが、穀物を食料とエネルギーの天秤にかけたらどうなるか。 石油価格が上がれば、バイオ燃料に回る穀物価格も上がる。 作る方は、当然、儲かる燃料に出したい。 必然的に食料としての穀物価格も上昇する。アグフレーションなる現象が起こる。 食料の高騰は飢餓を加速させる。 経済学者でなくともわかる。
農水省は来年度から米粉の生産振興に本格的に乗り出す。 遅きに失している感もないではないが、喜ばしいことと歓迎したい。 小麦粉の代用としてパンなどに使ってもらうことで、 食料自給率の向上や米の生産調整の見直しなどが期待できる。 8月にその方策をまとめ、来年度の予算要求に盛り込む。 折りもおり、今朝の日テレ系ズームインでは、 米粉の紹介やパンや麺類に代わりごはん食が増えたという視聴者のインタビューを紹介していた。 米粉パンはもちもち、米粉てんぷらは小麦粉に比べ衣の付き方が少なくさくさく、油の吸収が少ないと絶賛。 ごはん食では、パンに代わって朝からお茶漬け。手軽にさっと、短時間でかき込めるからだそう。 でも、熱くないかい?
仕事帰りに途中下車で、中粒とまと苗を探しにHCに寄る。 ミディとまとというのはなかなか見当たらない。 そんななかで、こないだから気になっていたサントリーの本気野菜。 探してみたら、「バンビ」というのがあったので買い求める。
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