2008/04/25 (金)
先日、国際的に米の価格が高騰し買えない国民がいる国も出てきたが、 そんななかでも日本はいらない米を買わされていると書いた。 日本がむりやり買わされている米のことを、MA(ミニマムアクセス=最低輸入機会)米と呼んでおり、 年間77万tを輸入しなければならないことになっている。 国内産米は年間約850万t前後だから、1割近い量になる。 この米を輸入する商社を選定する入札取引を農水省が行うわけだが、 先ごろ行った4月のそれは成立しなかったらしい。 理由は、米の国際相場の高騰で商社側の売り渡し希望価格が高かったため。 米の国際相場はタイ産米価格が指標となるのだが、 1月には1t 383$だったのが、4月には845$まで高騰している。 3月のMA米入札の成約価格は1t 8万円で、これは前年の1.5倍。 ちなみに、このMA米のほとんどは長粒種。 ご承知のとおり日本人の口にはなじまない米で、在庫が増える一方。 海外援助に回したり、1t 2万円程度にしかならない家畜飼料用に回したりしているが、 それでも150万tの在庫を抱えている。 この年間保管料が1t 1万円というから150億円のさらなる税金を使っていることになる。
日本の米農家は「作るな」と言われてるのにだ。
|