2007/12/23 (日)
のち曇り。 冬至を過ぎて、日が長なるちゅうのに、日が出ない一日。 きのうの雨は、夜半から強くなり、今朝もその雨。 パソコンで年賀状をつくりながら、娘のピアノレッスンの間に、正月用の頭に。 床屋を出るころには、雨もあがり、幾分か明るくなってきたが、風は冷たい。
昼飯を食いながら、いつものように「噂の! 東京チャンネル」。 この間、日記にも書いた「ケーキ用のバターがない!」をやっていたので真剣に観る。 もちろん生乳が足りないから、バターがないのだ。 栃木の酪農家を紹介していたが、 「生乳の買取り価格が1リットル87円。就農した20年前は100円を超えていた。 飼料価格が値上がりし、87円の半分以上は餌代で消える」という。 米と同じく、牛乳消費が減退し生産調整する。 田んぼの場合は、転作か遊ばしておくかだが、 酪農の場合は、買ってもらえない牛乳のために、餌代がかかる乳牛を飼う訳にはいかない。 飼育頭数を減らすか、廃業するかなのである。 そして、今夏の猛暑で乳が出ないこともあった。 紹介された農家も話していたが、 「生乳の生産量は決められ、また、買取り価格は、乳業メーカーとの間で決まっている。 足りないからといって、値段が上がるわけでもないし、すぐには生産量を増やすことはできない。 子牛から搾乳するまでは、少なくとも3年はかかる」。 来年は3%上がることになってはいるが、それとて餌代の値上がりで消える。 司会の森本毅郎さんは、「牛乳の値段も、その時で違ってもいいのではないか」といい、 「こういうことでもないと牛乳の価格や酪農家の実体を、 わたしなんかも知らないし、消費者も知らないと思う。 安定供給には、少々高くても、という、消費者の理解が必要だね」と言っていた。 かの栃木の酪農家がこんなことも言った。 「息子が、いま、北海道で酪農の修行をしているけど、こんなに安いんじゃ、あとを継げ、と言えないね」。
女房どのの年賀状を作ってやり、自分のは、まだこれから続き。
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